F1世界選手権第12戦ドイツGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。
例年酷暑で迎えるホッケンハイムは、今日も青空こそ覗いたものの、前日に引き続き、気温19度、路面温度23度、湿度59%と肌寒いコンディションで、午前9時から公式練習3回目が開始された。路面状況の改善を待ち、終盤にコースインしたヤルノ・トゥルーリは7周して8番手タイム。ラルフ・シューマッハーは8周のみの走行で18番手となった。30分のインターバルを挟んで午前10時15分に開始された公式練習4回目は、やや路面温度も上昇する中で、ヤルノ・トゥルーリが10番手、ラルフ・シューマッハーが12番手と2台共にタイムアップを果たし、予選へと臨んだ。
午後1時にスタートした公式予選は、気温21度、路面温度31度の下、前戦イギリスGP決勝結果の逆順で、決勝レースのグリッドを決定するタイムアタックが行われた。12番目に出走したヤルノ・トゥルーリは9番手、続いて13番目に出走したラルフ・シューマッハーは12番手となった。公式予選は、僅差でタイムの拮抗した結果となったが、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、レース戦略を見据えた予選に続き、明日の決勝レースへと挑むことになった。
決勝レースは、明日午後2時(日本時間午後9時)に67周のスタートが切られる。
ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16
シャシー:TF105/07
公式練習3回目 : 8番手 1分17秒053(トップと1.369秒差) 7周
公式練習4回目 : 10番手 1分15秒417(トップと1.289秒差) 14周
公式予選 : 9番手 1分15秒532(トップと1.212秒差) 3周
グリッド : 9番手
「ブレーキに少し問題を抱え、満足の行くタイムアタックとは言えなかった。しかし、今週これまでペースを上げるために努力してきた結果であり、納得できるものだ。決勝レースでどのように戦っていくかについて語るのは難しいが、ライバルの何台かは我々と異なるレース戦略を採ると思われる。過去2レースはベストとは言えない結果だっただけに、明日の決勝レースではその流れを変え、ポイントを獲得するべく、全力で頑張る」
ラルフ・シューマッハー : カーナンバー17
シャシー:TF105/05
公式練習3回目 : 18番手 1分18秒229(トップと2.545秒差) 8周
公式練習4回目 : 12番手 1分15秒585(トップと1.457秒差) 18周
公式予選 : 12番手 1分15秒689(トップと1.369秒差) 3周
グリッド : 12番手
「納得行く予選アタックだった。“TF105”はバランスも良く、ミスも犯すことなく走り切ることが出来た。第1セクターでコンマ1秒は削ることが出来たと思うが、それ以外の問題は無かった。非常に接近したタイムでのグリッド争いとなったが、明日の決勝へ向けた、我々のタイヤ選択が間違っていないことを期待している。確かにこのグリッドからの決勝レースは厳しいものになると思うが、レースコンディションでは我々のパッケージが上手く働いてくれるはずだ。我々は、再びポイントを獲得すべくベストを尽くす」
マイク・ガスコイン : シャシー担当テクニカル・ディレクター
「予選結果には、いささか失望している。ヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハー共に、納得の行く予選タイムアタックだったが、コンマ1秒か2秒差が予選結果で大きな差となってしまった。ただ、我々は、最善のレース戦略を見据えており、我々の前のライバル達を捉えることを確信している。僅差の決勝グリッドを見ても、我々のレース戦略を駆使すれば、ポイント圏内で戦えるものと思う」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「決勝グリッドこそ上位を譲ったものの、その差は僅差であり、我々のレース戦略やセットアップを考慮すれば、明日の決勝レースでは、十分にダブル入賞が狙えるポジションだ。天候の崩れも予想されているが、両ドライバー共に明日の決勝レースを全力で戦ってくれることを確信している」
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