F1世界選手権第13戦ハンガリーGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。
午前9時から行われた公式練習3回目は、気温29度、路面温度31度、湿度54%のコンディション。予選及び決勝での酷暑を想定して、まだ気温の上がりきらないセッション序盤は、ほとんどが走行を見合わせ、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台もセッション中盤からコースイン。ラルフ・シューマッハーが4番手、ヤルノ・トゥルーリが6番手につけた。30分のインターバルを挟んで午前10時15分から開始された公式練習4回目では、セッション序盤から2台ともに好調にセットアップ。しかし、セッション終盤の予選シミュレーションを前に、ヤルノ・トゥルーリが 燃料系の不調に見舞われコース脇にストップ。6周のみの走行に終わり、14番手。一方、ラルフ・シューマッハーは好調を維持。4番手で、午後の予選へ臨むこととなった。
予選が開始された午後1時には、気温34度、路面温度は50度まで上昇。前戦ドイツGPの決勝結果の逆順でタイムアタックが行われた。前戦14位に終わったヤルノ・トゥルーリは、7番目という早い出走順ながら、完璧な走りで2列目3番手グリッドを確保。15番目に出走したラルフ・シューマッハーも果敢なタイムアタックを見せ、3列目5番手グリッドから決勝レースへと挑むことになった。
決勝レースは、明日午後2時(日本時間午後9時)に70周のスタートが切られる。
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ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16
シャシー:TF105/07
公式練習3回目 : 6番手 1分22秒888(トップと1.202秒差) 10周
公式練習4回目 : 14番手 1分22秒699(トップと2.496秒差) 6周
公式予選 : 3番手 1分20秒839(トップと0.957秒差) 3周
グリッド : 3番手
「非常に良いアタックが出来、満足している。前戦ドイツGPでのトラブルによって、予選の出走順が早くなるために、今日の予選は、厳しいものになると覚悟していた。また、午前中の公式練習では、燃料系に問題を抱え、新しいタイヤを試すチャンスを失ってしまった。そのことで、新しいタイヤでのバランスについて、やや手探りで行わなければならなかったが、予選アタックでは、“TF105”は好調で、全力でアタックすることが出来た。最終セクターでは最速タイムをマークし、自信を築くことが出来た。ここハンガロリンクでは、決勝はいつもタフなレースとなるが、今の好調を維持して頑張りたい」
ラルフ・シューマッハー : カーナンバー17
シャシー:TF105/05
公式練習3回目 : 4番手 1分22秒712(トップと1.026秒差) 10周
公式練習4回目 : 4番手 1分20秒903(トップと0.700秒差) 13周
公式予選 : 5番手 1分20秒964(トップと1.082秒差) 3周
グリッド : 5番手
「全ての面で満足行く予選であった。ややオーバーステア気味で、最高のバランスを引き出すことは難しかったが、納得出来るタイムアタックだった。5番手グリッドを獲得できたことは、特に路面の汚れていないラインからのスタートであり、明日に向けて良いポジションといえる。また、我々は良い戦略を持っていると思うが、それが上手く働くかどうかは、明日になってみなくては分からない。我々は確かに良い結果を目指している。第1コーナーのレイアウトが変更されたことで、より、追い抜きのチャンスも増えた。決勝レースは酷暑の中での長丁場となり、ミスを犯さないことが重要となるが、ベストを尽くしたい」
ディーター・ガス : チーフ・レース・エンジニア
「我々は、今日の予選のパフォーマンスにとても喜んでいる。これまで、この週末を順調にこなしてきており、3番手グリッドと5番手グリッドからの決勝レースを楽しみにしている。ヤルノ・トゥルーリは、今朝の公式練習で満足に走れず、さらに、予選では、早い出走順という難しさを抱えていた。しかし、予選を最初にタイムアタックしたK.ライコネン(マクラーレン・メルセデス)を見て予想していたよりも路面が悪くないと判断出来た。結果として、両ドライバー共に素晴らしいタイムアタックで、路面の汚れていない奇数グリッドからスタート出来るということは、良いニュースとなった。我々はレース戦略に自信があり、明日は、さらなるポイント獲得を見据えている」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「両ドライバー共に完璧なタイムアタックで、2台揃って予選トップ5に入ることが出来、大変嬉しい。明日の決勝レースは路面の汚れていない奇数グリッドからスタート出来るし、我々のレース戦略も検討を重ねた強力なものであり、再び表彰台を目指して全力で戦いポイント獲得を果たすつもりだ」
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