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Rd.13 Grand Prix of Hungary report
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表彰台に向けて予選で好位置を獲得!
明日のFIA F1世界選手権(全19戦)第13戦ハンガリーGP決勝に向けて、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、ポイントはもちろんのこと、表彰台まで狙える好位置につけている。ヤルノ・トゥルーリは3番グリッドから、また、チームメートのラルフ・シューマッハーは2つ後ろの5番グリッドからのスタートとなる。
2005年7月30日(土)

特に出走順を考えると、ヤルノのパフォーマンスは素晴らしいものだった。前戦のホッケンハイムにおけるレースでは、終盤にヤルノのクルマにニューマチック・プレッシャー(空気圧)が低下するトラブルが生じたため、チームは今回のハンガリーGPに向けてエンジンを交換。また、前戦がリタイヤに終わったため、今回の予選ではコース・コンディションが最高とは言えない比較的早い出走順となっていた。

「それに加えて、午前中のフリー走行4回目には燃料システムに問題が起こってしまったんだ」と説明するヤルノ。「そのせいでセッションの時間をずいぶん失ってしまったし、新品タイヤのポテンシャルをチェックする機会もなかった。だから予選ではちょっと勘で走ることになったけど、でも私はかなりいい勘をしていたと思うよ! こういった状況だったから3位という上位で予選を終えられるとは予想していなかった。でも、予選ラップの終わりのほうになると十分な自信を持って走ることができた。第3セクターがかなり速かったのはそれが理由だ。今週末のクルマは今のところいいパフォーマンスを発揮してくれている。レースのペースがどうなるのかは明日になってみないとわからないけどね。レースでは、たくさんポイントを狙える位置を走れることを期待している」

いっぽうでラルフはこう話している。「全体的に見れば予選5位には満足している。でもシケインですこしコース横にはみ出してしまって、そのせいでちょっとタイムをロスしてしまった。また、予想していたよりもオーバーステアがひどかったね。ハンガリーでは長くて肉体的にもキツいレースになるけれど、ここまで4戦連続で続いているポイント獲得をさらに続けられるよう精一杯走るつもりだ」

ポールポジションは今シーズン初となるスクーデリア・フェラーリ・マルボロのミハエル・シューマッハーが獲得。タイムは1分19秒882だった。その後ろにはウェスト・マクラーレン・メルセデスのファン・パブロ・モントーヤ(1分20秒774)が続き、2台のTF105に挟まれる形で4位となったのが同じくマクラーレンのキミ・ライコネン(1分20秒891)だった。ライコネンはホッケンハイムでリタイヤしているため、出走順位が最初という不利な状況の中でのタイムだった。タイトル争いでトップに立つマイルド・セヴン・ルノーF1のフェルナンド・アロンソは6位(1分21秒141)となっている。

チーフ・レースエンジニアのディーター・ガスは次のように語っている。「われわれは昨日も今日も調子がいいし、ドライバーは2人ともいい仕事をしてくれた。キミ・ライコネンのタイムから判断するとコース・コンディションは予想していたほどハンディキャップにならないようだったが、それにしてもヤルノの予選ラップは、出走順が早かったことを踏まえれば、素晴らしいがんばりだったと言える。今回の予選では2台のTF105がトップ5に入るという結果になり、全体的にわれわれは嬉しく思っているし、また明日のレースでの力強い走りを楽しみにしている」