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Rd.14 Grand Prix of Turkey report
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F1第14戦トルコGP公式練習 未知の難コース攻略へ手応え
R.ゾンタが速さを見せトップタイム。J.トゥルーリとR.シューマッハーも順調にセットアップ
2005年8月19日(金)(ドイツ・ケルン発)

F1第14戦トルコGPの公式練習1回目と2回目が、トルコ・イスタンブールのイスタンブール・パーク・サーキットで行われた。今年初めてF1グランプリが開催されるサーキットでの、初の走行となるこの日、パナソニック・トヨタ・レーシングは、ヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーに、サードドライバーのリカルド・ゾンタを加えた3人が、金曜日の公式練習に参加した。高低差70mという難コースの攻略へ向け、ドライバー達はサーキット入りした木曜日から、徒歩やスクーターなどでコースの下見を行い、初走行へと臨んだ。午前11時から1時間に渡って行われた公式練習1回目は、晴れてはいたものの、気温28度、路面温度39度、湿度59%と、予想されていたより低い温度で開始された。いつも通り公式練習の開始直後からコースイン、最多の25周を走り込んだリカルド・ゾンタが4番手タイム。コース習熟へと周回を重ねたラルフ・シューマッハーが12番手、ヤルノ・トゥルーリが13番手となった。2時間のインターバルを挟んで午後2時から行われた公式練習2回目は、雲が広がり、気温27度、路面温度も35度とそれほど暑くならない中で、タイヤ評価及びセットアップが進められた。セッション終了間際には、激しいトップタイム争いを展開したリカルド・ゾンタがトップタイムをマーク。ヤルノ・トゥルーリが9番手、ラルフ・シューマッハーは16番手と、パナソニック・トヨタ・レーシングは、新サーキットへの手応えを得て、明日午前中の公式練習と午後の予選、そして、日曜日の決勝へと挑むことになった。

ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16 
シャシー:TF105/07  



公式練習1回目: 13番手 1分30秒785(トップと2.903秒差)   11周公式練習2回目:  9番手 1分27秒964(トップと2.381秒差)   22周

「とても興味深いサーキットだ、しかも他の一般的なサーキットよりもかなり難しい。いくつかのアップダウンと、8つのチャレンジングなコーナーがあるが、我々は、2回の公式練習を通じて、問題なく作業を進めることが出来、満足行く公式練習の1日となった。公式練習1回目と公式練習2回目の序盤、適切なタイヤの選択に悩み、僅かに走行時間を失ってしまったが、すぐに最適なタイヤとバランスを見出し、より完璧なロングランを行うことが出来た」

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー17 
シャシー:TF105/05  



公式練習1回目: 12番手 1分30秒563(トップと2.681秒差)   12周
公式練習2回目: 16番手 1分28秒641(トップと3.058秒差)   22周

「イスタンブール・パーク・サーキットは、チャレンジングなコースで、レイアウトも通常とは異なり、F1において我々が、長い間出会う事が無かった、「何か」がそこにある。路面は、僅かな凸凹があるだけで、コースは全体的に非常に滑らか、また十分なラン・オフエリアが有り、とても安全だ。セットアップに関しては、ストレートでのスピードを重視し、低速コーナーでは妥協する必要がある。タイヤ選択は極めて重要になるだろうが、"TF105"は非常に好調で、リカルド・ゾンタのラップタイムは、我々がここで十分な競争力を発揮し、さらに力強い結果を狙えるということを示している」

リカルド・ゾンタ : カーナンバー38 
シャシー:TF105/02  



公式練習1回目:  4番手 1分28秒810(トップと0.928秒差)   25周公式練習2回目:  1番手 1分25秒583                 32周

「イスタンブール・パーク・サーキットはドライバーにとって楽しめるサーキットで、良い一日となった。反時計回りのサーキットだが、インテルラゴスとは違い、最もきつい左回りのコーナーが下りだったこともあり、首に負担を感じることはなかった。走行中は混雑と、イエローフラッグに見舞われたが、セッション終了間際に、クリアラップを得ることが出来た。路面は思っていたより良く、ラップタイムも予測していたよりもかなり速かった。もちろん路面状況はどんどん良くなって行き、タイヤの限界を見極める状況も体験したが、今夜の検討へと、多くのデータを収集できた。ここまでは良い状況で来ている」

ディーター・ガス : チーフ・レース・エンジニア

「リカルド・ゾンタがタイムシートのトップを記録出来たのは素晴らしいことだ。あの時は新しいタイヤではなかったので、少々驚いたが、それでも非常に良い結果だ。今日は初コースということでコース上が渋滞気味で、その状況下、タイヤ選択のためにデータを分析し、全てを整理しなくてはならず、難しい一日だった。“TF105”のバランスを得るために若干まだ作業が残っているが、特にトラブルもない一日だった。この週末へ向け、我々のパフォーマンスには期待が持てる」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「今日はいつもの金曜日のプログラムであるタイヤ比較に加えて、初めてのサーキットでの様々なデータ収集のために、3台で可能な限りの走行を行った。イスタンブール・パーク・サーキットは、ドライバーにもF1カーにとっても非常にチャレンジングで面白いコースだという印象を受けた。明日はもっと路面が良くなるので、それに向けてベストなセットアップになるよう改善を図る」