F1世界選手権第15戦イタリアGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。朝から好天に恵まれ、午前9時から行われた公式練習3回目は、気温23度、路面温度22度、湿度69%のコンディションで開始された。先にコースインしたラルフ・シューマッハーが9周して9番手。終盤になってコースインしたヤルノ・トゥルーリは12番手となった。30分のインターバルの後、午前10時15分から開始された公式練習4回目では、ヤルノ・トゥルーリが5番手、ラルフ・シューマッハーは14番手タイムをマークし、午後の予選へ臨むこととなった。午後1時に開始された予選は、気温30度、路面温度43度まで上昇する中で、前戦トルコGPの決勝結果の逆順でタイムアタック。9番目に出走したラルフ・シューマッハーは10番手タイム、15番目に出走のヤルノ・トゥルーリが6番手タイムをマークし、2台揃って予選トップ10入りを果たした。明日の決勝レースは、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)がエンジン交換で10グリッド降格となったため、ヤルノ・トゥルーリが5番手グリッド、ラルフ・シューマッハーが9番手のグリッドから臨むこととなった。決勝レースは、明日午後2時(日本時間4日午後9時)に53周のスタートが切られる。
ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16
シャシー:TF105/07
公式練習3回目 : 12番手 1分24秒129(トップと1.714秒差) 5周 公式練習4回目 : 5番手 1分21秒884(トップと0.968秒差)
14周公式予選 : 6番手 1分21秒640(トップと0.762秒差) 3周
グリッド : 5番手
「これほど速いラップタイムをマークすることが出来るとは思っていなかった。ここモンツァでは、非常に繊細なブレーキングが要求されるが、それを、わずか1周の予選アタックラップで正確に行うのは至難の業だ。しかし、“TF105”には好感触を得ており、ミス無く、スムーズ且つ十分に攻めることが出来た。我々は決勝へ向けて確かな戦略を持っており、この予選順位を明日の好結果に繋げられると確信している。母国GPで、多くの応援を前に走るのはいつでも特別であり、私はここでいつもコンペティティブであったが、少し運が足りなかった。明日こそはその流れを変えたいと願っている」
ラルフ・シューマッハー : カーナンバー17
シャシー:TF105/05
公式練習3回目 : 9番手 1分23秒898(トップと1.483秒差) 9周 公式練習4回目 : 14番手 1分22秒710(トップと1.794秒差)
11周公式予選 : 10番手 1分22秒266(トップと1.388秒差) 3周
グリッド : 9番手
「午前中の公式練習の終盤、セットアップで若干の問題を抱えていただけに、良い予選アタックが出来たと満足している。予選が行われる前のインターバルで、セットアップを変更したが、それが効を奏した。縁石を乗り越える際は快適とは言い難かったが、特に問題もなく、ノーミスで予選アタックを終えられた。我々は、明日の決勝レースでポイントを争うのに良いグリッドポジションからスタートする事が出来る」
マイク・ガスコイン : シャシー部門テクニカルディレクター
「どのGPでも、トップ10圏内に2台が入るのは素晴らしいことであり、この予選結果にはとても喜んでいる。ヤルノ・トゥルーリは週末を通じて彼の“TF105”に満足しており、予選アタックでも素晴らしい走りを見せてくれた。ラルフ・シューマッハーは午前中の公式練習の後、セッティングに不満を持っていたが、予選へ向けて若干の変更を行い、改善することが出来た。我々の戦略は、明確に決勝での好結果を目指しており、獲得したスターティンググリッドと、この週末の走行ペースを考えるとポイント圏内でのフィニッシュだけでなく、表彰台の獲得もかなり期待できるだろう」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「両ドライバー共にミスなく全力でアタックしてくれた。ラルフ・シューマッハーは若干のアンダーステアを抱えていたが、それ以外は何の問題もなく、明日の我々のレース戦略を考慮すれば、十分に納得のいく予選結果となった。明日のレースでは2台共にポイント獲得を目指す」
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