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Rd.16 Grand Prix of Belgium report
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雨が予想される決勝に向けて好位置を確保!
44周に渡る激しい争いが予想されるベルギーGP決勝に向けて、パナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーはそれぞれ予選で3番グリッドと5番グリッドを獲得した(タイムは4位と6位)。
2005年9月10日(土)

ヤルノのタイムは1分46秒596、また、ラルフのタイムは1分47秒401だった。ポールポジションは前戦モンツァで優勝したマクラーレン・メルセデスのファン・パブロ・モントーヤが獲得。タイムは1分46秒391だった。

昨年のスパでポールポジションを獲得しているヤルノは、今日の自身のパフォーマンスに対してよろこびを隠さなかった。「ここはドライブするのが最高のコースだが、予選を走り始めたときにヘルメットのバイザーに雨粒が落ちてきて、ちょっと不安にさせられたよ。このコースではある部分がドライでも、別の部分では土砂降りということがある。とにかく自分の予選ラップをなんとか完了できるよう祈るしかなかった。第1セクターでは路面が滑りやすくなっているかもしれなかったのですこし慎重に走ったが、すべて何も問題なかった。クルマの感触もよかったから、それ以外の部分では限界までプッシュできた。明日はウェットであれドライであれ、レースには自信を持っている」

いっぽうのラルフは第1セクターと第3セクターではヤルノとほぼ同じタイムを記録したものの、第2セクターで遅れを取っている。

「クルマのバランスに100パーセント満足していなかった」と認めるラルフ。「昨日は豪雨のせいでドライの状態であまり走行ができなかったし、明日のレースでも同じような状況になるかもしれない。ここは高速サーキットのうえに長いストレートもあるため、(ウェットの場合)視界が問題になるだろう。とはいえ、われわれのグリッド順は先頭に近いわけだから、その点は救われているけどね」

マイルド・セヴン・ルノーのジャンカルロ・フィジケラは1分46秒497で予選3番手タイムを記録したが、エンジンを交換しているため10グリッド降格となる。また、タイトル争いでトップに立っているフェルナンド・アロンソは1分46秒760で4番グリッドとなった。

ベルギーのアルデンヌ地方に位置するスパ・フラコルシャン・サーキットは、変わりやすい独特の天候で知られている。明日の決勝では85パーセントの確率で雨が降る、というのが大方の予想だ。

チーフ・レースエンジニアのディーター・ガスは次のように語っている。「昨日も今日も雨の可能性は高かったし、明日もこれは同じだろう。こうした状況ではレースの準備が困難になる。天候状況が変わったとしても、レギュレーションによりクルマに大きな変更を加えることは許されていない。そのため、今日の時点である程度の予想をしながら作業を進めていくことになった。予選の結果には満足しているし、2人ともいい順位で予選を終えてくれたと思う」