全19戦中、ラルフ(1分35秒723)が予選でトップ10入りしたのは今回で12回目になる。いっぽう、シーズン全般を通して予選で最高のパフォーマンスを残しているドライバーのひとり、ヤルノは今回こそトップ10入りを逃しているが、これは今季わずかに2度目のことになる。日本GPで完走できなかったヤルノは3番目の出走となり、上位進出を妨げられてしまった。
「今日はアンダーステアの問題がいくつかあった」と話すラルフ。「とはいえ、言うまでもなく、今回も何ポイントか獲ってシーズンを終えられるよう、全力を尽くすつもりだ」
ヤルノが続ける。「今のところはわれわれにとってかなり厳しい週末になっている。初日にかなり時間をロスしてしまったし、今もなんとかTF105Bを私のドライビングスタイルにマッチした状態にもっていこうとがんばっている状況だ。予選の出走順が早いと路面のグリップがかなりすくない状態で走ることになるが、その影響が結果に表れることは私にもわかっていた。レースではクルマが安定して走れることを期待しているし、いくつか順位を上げられればと思う。1年を通じてチームは見事な仕事をしてくれたし、このチームにいられることを私自身うれしく思う。チームのスピリットと仕事への態度は一級品だ。チームのためにも、なんとかポイントを手にしてシーズンを終えられればと願っている」
明日のレースによって2005年のコンストラクターズ選手権の行方が決定する。マイルド・セヴン・ルノーF1チームは、新チャンピオンとなったフェルナンド・アロンソが1分34秒080で今季6度目のポールポジションを獲得、またチームメートのジャンカルロ・フィジケラが1分34秒401で2位となり、決勝に向けて最高のスタートを切っている。逆転を狙うチーム・マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネンは1分34秒488で3位に食い込んだ。続いてBARホンダのジェンソン・バトンが1分34秒801で4位、ライコネンのチームメート、ファン・パブロ・モントーヤはヤルノと同じく予選出走順位が最初のほうだったが1分35秒188で5位に、そしてスクーデリア・フェラーリ・マールボロのミハエル・シューマッハーが1分35秒301で6位に入っている。
シャシー部門テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは次のように話している。「そつのない走りで9位になったラルフ・シューマッハーの前後には、何台ものクルマがわずかなタイム差で並んでいる。ヤルノの予選の走りは今年の見所のひとつでもあったが、さすがに今回のように予選セッションの序盤、グリップが低い路面で走るのは辛かったようだ。ただし、レース戦略については満足しているし、われわれは2台そろってのポイント獲得にしっかり照準を合わせている」
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