F1第12戦ヨーロッパGP 公式練習初日
J.トゥルーリとT.グロックが初開催のサーキットでデータ収集
2008年8月22日(金)スペイン・バレンシア
F1世界選手権第12戦ヨーロッパGPの公式練習第1回目と第2回目が、今回
初開催となるスペイン・バレンシアの市街地サーキット(1周5.419km)で行われた。
公式練習1回目でヤルノ・トゥルーリは12番手となり、前回ハンガリーGPで2位
表彰台を獲得したティモ・グロックは公式練習1回目で14番手のタイムを刻んだ。
午後に行われた公式練習2回目では、ヤルノ・トゥルーリが15番手、ティモ・グロックが
7番手でセッションを終えた。明日は、公式練習3回目と予選が行われる。
ティモ・グロック : カー・ナンバー12
シャシー:TF108/06
公式練習1回目:14番手 1分42秒036(トップと1.540秒差) 27周
公式練習2回目:7番手 1分39秒967(トップと0.490秒差) 32周
「新しい開催地に来るのはいつも楽しいし、ここのサーキットには感動したよ。とても暑かったけれど、コースは楽しいし、レイアウトが面白いね。アメリカでのチャンプカーのレースでは、様々な市街地サーキットでレースをしたから、市街地サーキットは
好きなんだ。けれど、バレンシアは港と建物がなかったら、長いストレートのおかげで市街地サーキットには見えないよね。今日は良い一日を過ごせたよ。公式練習1回目は少し難しかったし、コースはすごい埃だらけだったけど、我々はそれを予想していたからね。午後はもっと良くなって、セットアップもどんどん良い方向に近づいてきた。今日は実りある一日を過ごすことができたから、この方向性を
維持できることを願っているよ。」
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー11
シャシー:TF108/05
公式練習1回目:12番手 1分41秒930(トップと1.434秒差) 27周
公式練習2回目:15番手 1分40秒877(トップと1.400秒差) 32周
「今日は、私にとって特に良い一日ではなかった。クルマのバランスを調整する必要があるから、今夜それに関して調べなければならないだろう。でもコースは良くて、気に入ったよ。カートでは、いくつもの市街地サーキットでレースをしていたから、サーキットを学ぶのに時間はかからないよ。しかし、このサーキットは長いストレートを持ちながら、遅いコーナーと高速セクションがミックスされているため、セットアップの妥協点を見つける必要がある。最も重要なのは、週末の間に路面がどれだけ変化するかということだ。アスファルトはかなり滑らかであり、今日は予想
どおりずっと滑りやすかったのだけれど、グリップは向上するはずだから、適切なセットアップを見つけるのは難しいだろう。」
ディーター・ガス :
レース&テスト チーフエンジニア
「新しいコースに行ったときに最も重要なのは、今日のように技術的な問題が何も起きないままプログラムをやり通すことだ。新しいコースの初日で、我々は通常のプランを修正して行った。このサーキットの参考データがないので、公式練習1回目のスタートではサーキットを学ぶために、そして公式練習2回目の終わりではタイヤの反応を判断するために、より多くのロングランを行った。コースにはあまりグリップが
ないように思えたし、我々が期待するほど大きく向上もしなかった。それでも、ティモの出来には満足している。しかしながら、ヤルノはクルマのバランスに手こずっているようだ。そのため、我々は明日に向け理由を調べ、それを修正するつもりだ。」
新居章年 :
技術コーディネーション担当ディレクター
「何もかも初めてのサーキットの初日はまずまず順調にプログラムを進めることが出来た。まずサーキットのことを知ることが重要であるが、トラブルもなく走りこむことが出来た。ヤルノはまだ車のセッティングを詰め切れていないが、ティモは車のバランスもまずまず満足できるレベルに来た。今日は二人でエアロ、タイヤのデータ取りを分担して進めたので、この結果をもとに明日の予選に向けてベストなセッティングを見つけ出し、明日の予選では上位のグリッドを確保したい。」
1 |
R・クビサ |
BMW |
2 |
N・ロズベルグ |
ウィリアムズ |
3 |
S・ボーデ |
トロ・ロッソ |
4 |
中嶋一貴 |
ウィリアムズ |
5 |
F・マッサ |
フェラーリ |
6 |
S・ベッテル |
トロ・ロッソ |
7 |
L・ハミルトン |
マクラーレン |
8 |
N・ハイドフェルド |
BMW |
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