F1第15戦シンガポールGP決勝 ティモ・グロック4位入賞
ヤルノ・トゥルーリは無念のリタイア
2008年9月28日(日)シンガポール/マリーナ・ベイ
F1世界選手権第15戦シンガポールGPの決勝レースがマリーナ・ベイ・サーキットで行われた。史上初のナイト・レースは、ドライコンディションの中、日本時間の21時にスタートした。スタートの後、ティモ・グロックは6番手、ヤルノ・トゥルーリは9番手まで順位を上げた。そして、レース中盤にはセーフティカーが出る展開となったが、両者揃って順位を上げ、ポイント圏内を走行。しかしその後、ヤルノ・トゥルーリはクルマのトラブルで無念のリタイアを喫した。ティモ・グロックは堅実な走りを見せ、最終的に4位に入賞し、貴重なポイントを獲得した。現在のところ、チームはコンストラクターズ選手権で5位となっている。2週間後には、いよいよチームのホームである富士スピードウェイで日本GPが開催される。
ティモ・グロック : カーナンバー12   
シャシー : TF108/07
決勝    :  4位(トップと8.155秒差) 
   
予選ラップタイム    : 1分46秒328(第3セッションでトップと1.527秒差)
グリッド    : 7番手
 
「今日自分が行った仕事に満足している。何のミスもしなかったし、4位入賞は良い結果だよ。このようなコンディションの中でのレースはとても厳しかったし、あんなにバンピーな路面では、クルマをドライブするのはあまり快適ではなかった。明日になったら、今日の影響が自分に出てくるだろうね。今年始めの目標が、今シーズンの間に20ポイントを獲得することだったから、3レースを残して達成できて非常に満足している。しかしながら、私はチームがコンストラクターズ選手権で4位を獲得してシーズンを終えるのを手助けするべく戦っており、我々は今日少し不運だった。けれど、素晴らしい仕事をしたフェルナンドにお祝いを述べたい。我々は、富士に向かい、巻き返しを図る。」
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー11
シャシー:TF108/05
決勝    :  リタイア 50周/61周
予選ラップタイム    : 1分45秒038(第2セッションでトップと1.024秒差)
グリッド    :  11番手
 
「レースはかなりうまく行っていた。私は、ワンストップ戦略だったが、好調なスタートを切ることができた。セーフティカーの後、私はコース上で最も速いドライバーのひとりだったし、何周かの間はレースをリードしていた。しかし最終的に、かなり悪い状態で始まった週末は、さらにひどい形で終わってしまったよ。5位でレースを終えられそうだったときに、油圧系の問題が生じてしまった。私にとってかなり困難だった週末から思えば、良いポイントにつながるはずだったんだけどね。かなり失望しているから、今は疲れ果てているよ。本当に一生懸命戦って、良い仕事をしていても、不運に見舞われてしまったら、何もできないんだ。今後は、多くの幸運が私に味方すると思っているよ。」
新居章年 : 
技術コーディネーション担当ディレクター
「ティモが力強い走りを見せ、荒れたレースにおいて4位入賞してくれた。市街地レースであり、アクシデントがおきやすいと考え、ティモとヤルノと異なったストラテジーを選んだ。レース序盤に予想通りセーフティーが出る展開となり、2台揃って入賞、ポイント獲得が見えてきたときに、ヤルノのクルマにトラブルが起こり、ヤルノはリタイアせざるを得なかった。チームとしても残念だし、粘り強く走っていたヤルノにも申し訳ないことをした。次はいよいよホームグランプリの富士スピードウエイでの日本GPとなるが、必ず力強いレースをお見せするのでぜひ応援頂きたい。」
山科忠 : TMG会長兼チーム代表
「クルマがバンピーなコンディションにあまり適していないことが判明した、公式練習と予選での我々のパフォーマンスを考えると、チームはとても良い仕事をした。予想通り出たセーフティカーが、コースにいた間を考慮に入れると、我々の戦略はかなり称賛に値するものだった。そして、ヤルノのクルマの問題が起きるまで、我々は良い状態にいたと思う。この問題により、多くのポイントが犠牲になってしまった。両ドライバーは、本当に良いパフォーマンスを見せ、難しいコンディションにもかかわらず、可能な限り一生懸命プッシュしてくれた。4位獲得は嬉しいが、両方のクルマをトップ6以内に入れることができたら良かったのにと思う。我々は、ヤルノのクルマの油圧系問題を分析して、それがなぜ起こったのかを発見しなければならない。正直なところ、何人かのドライバーのレースがセーフティカー規則で台無しにされた。我々はこの件に関して激しい議論を何度もしているので、そろそろ状況が改善されるべき時期であると思っている。今は、もちろん日本グランプリに注目を移している。富士スピードウェイで良い結果を獲得するために、本当に一生懸命自分達をプッシュしていく。」

 
| 1 | 
F・アロンソ | 
ルノー | 
| 2 | 
N・ロズベルグ | 
ウィリアムズ | 
| 3 | 
L・ハミルトン | 
マクラーレン | 
| 4 | 
T・グロック | 
トヨタ | 
| 5 | 
S・ベッテル | 
トロ・ロッソ | 
| 6 | 
N・ハイドフェルド | 
BMW | 
| 7 | 
D・クルサード | 
レッドブル | 
| 8 | 
中嶋一貴 | 
ウィリアムズ | 
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