12月7日(水)から4日間の予定で行われているF1ヘレス合同テストは2日目を迎えた。1日目にテストを終了したラルフ・シューマッハーに代わり、ヤルノ・トゥルーリが、予定よりも1日早くテストに合流。
2005年シーズン最後のテストとなるヤルノ・トゥルーリは、昼にサーキットに到着し、午後から、先週バルセロナで行った新型“TF106”の初走行に続く作業を行った。久々のF1テスト復帰となったライアン・ブリスコは、1日フルに走り込み、セットアップ及び重量配分、そしてタイヤのテストを継続した。
明日からは、ライアン・ブリスコに代わってリカルド・ゾンタが“TF106”のテストを行う予定。
ライアン・ブリスコ: TF106/01
ベストラップ:1分19秒563
周回数:65周
走行距離:287.8km
「今日は私にとって、より実りの多い一日だった。新型“TF106”をさらに長い時間に渡って楽しむことが
出来た。“TF106”は、1年前に私がテストしていたF1カーとは全く別物になっていた。もちろん数多くの
変更が行われているが、特に顕著なのはV型8気筒エンジンとブリヂストンタイヤだ。新しいエンジンは
V型10気筒エンジンに比べると明らかに馬力が落ちているが、それほど極端ではなく、良い兆候だと
思う。それらを別にしても、“TF106”は、私がF1カーを最後にドライブした時よりも、大きな改良が
見られた。チームは小さな改良を数多く積み重ねて来た。例えば電気系は、私が覚えているものよりも
はるかにスムーズに機能しており、それは“TF106”が非常にスムーズに運転出来るということでもある。
今日は一度だけ、スロットルの問題で中断を余儀なくされたが、全体的に見れば、私にとって有意義な
復帰テストとなった」
ヤルノ・トゥルーリ: TF106/01
ベストラップ:1分19秒935
周回数:59周
走行距離:261.3km
「本来私は明日からここでのテストに参加する予定であった。しかし、計画が変更されたことで、
今日からより多くの走行を行えることになった。ヘレスへの到着は正午頃にならざるを得なかったので、
非常に忙しい午後になった。先週のバルセロナでも、新しい“TF106”は好バランスで、多くの周回を
こなして来ており、全体的に成果の上がる一日であった。そして、今日は、多くのセットアップ比較を
行うことが出来、明日から2日間のテストを続けるにあたって、有意義なスタートを切ることが出来た」
マイク・ガスコイン: シャシー部門テクニカルディレクター
「今日は建設的な一日となった。2台の“TF106”は非常に信頼性が高く、唯一ライアン・ブリスコが油圧系の問題で止まるという、小さなメカニカルトラブルに見舞われただけであった。そして、彼は予定されていたプログラムのほとんどを完了した。ライアン・ブリスコは約1年間F1を離れ全力でIRLシリーズを戦って来ており、その後、初のF1テストでありながら、2日間に渡って速さと安定性の両面で優れた成果を見せてくれたことは特筆に値する。非常に急なテスト依頼であったが、2日間に渡って素晴らしい役割を果たしてくれたことを喜んでいる。ヤルノ・トゥルーリはラルフ・シューマッハーに代わり、予定よりも早いテスト開始となったが、彼もまた、トラブル無く一日のテストを終えた。ヤルノ・トゥルーリは、ブリヂストンのタイヤ評価作業を行い、より良いバランスを見出し、有意義な進歩を成し遂げた」
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