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F1ヘレス合同テスト終了 新型“TF106”の基本的信頼性を確認
リカルド・ゾンタが明日もウェットタイヤテストを続行。来週2005年シーズン最後のテストへ
 
2005年12月10日(土)(スペイン・ヘレス発)
 

12月10日(土)、パナソニック・トヨタ・レーシングは4日間に渡るスペイン・ヘレスサーキットでのテストプログラムを完了した。ヤルノ・トゥルーリとリカルド・ゾンタの2人はセットアップと、新しいブリヂストンタイヤのテスト作業を行った。両ドライバー共に多くの周回を重ね、貴重なデータを収集した。リカルド・ゾンタは明日もヘレス・サーキットに残り、ブリヂストンタイヤのウェットテストを行う。他チームに先駆けて2006年シーズンへ向け、新型“TF106”をシェイクダウンしたパナソニック・トヨタ・レーシングは、この4日間のテストで、一周4.423kmのヘレス・サーキットを合計553周、2500km近くを走破した。チームは来週12月13日(火)から15日(木)に、再びヘレス・サーキットで今シーズン最後のテストを予定している。

ヤルノ・トゥルーリ: TF106/01
ベストラップ:1分19秒870
周回数:77周
走行距離:340.6km

「新しい“TF106”で多くの距離を走破することが出来、興味深い一週間となった。V型8気筒エンジンは優れたパワーとトルクを持ち、“TF106”の信頼性も高かった。タイヤに関しても多くのテストを行い、多くのことを学び、早い時期から新しいタイヤに慣れることが出来た。まだこれからタイヤの最大の性能を引き出す必要があるが、我々は1月と2月のテストプログラムのために、ハードにデータ収集を行っている。今回のテストは私にとって2005年最後となるものであり、クリスマス休暇を私の家族と、そして息子エンツォと初めて過ごすのをとても楽しみにしている」

リカルド・ゾンタ: TF106/02
ベストラップ:1分19秒805
周回数:60周
走行距離:265.4km

「この2日間のテストは私にとって非常に実りの多いものであった。昨日と同じように、今日も新しいブリヂストンタイヤとのセットアップ作業に費やした。まだ初期の学習過程であり、新しいパッケージから全てを引き出すためにはまだまだ長い道のりが待っているが、今回は貴重なデータを多く収集出来た。明日は人工的に作られたウェット路面で、初めてブリヂストンのウェットタイヤをテストする機会となる。そして来週再びここヘレスへ戻り、クリスマス休暇前に最後のテストを数日間行う予定だ」

ゲルト・プファイファー: テスト・チーム・マネージャー
「全体的に有意義で建設的なテストであった。4日間のテストを、4人のドライバーとともに、多くの距離を走破し、新しいブリヂストンタイヤでのセットアップを行うことが出来た。“TF106”は信頼性が高く、多くの貴重なデータを収集出来たことは、最高のタイヤを得るための方向性を学ぶ手助けになった。我々はまだこの冬季オフシーズンの間に多くの作業を行わなくてはならないが、リカルド・ゾンタは、明日もウェットタイヤのテストを行い、そして来週ヘレスに再び戻って、さらに3日間ドライコンディションでのテストを行うことになるだろう」