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Grand Prix Tests
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2005年シーズンのテストを締め括るF1ヘレス合同テストを開始
リカルド・ゾンタと共に、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラムのフラン
ク・ペレラが参加
 
2005年12月13日(火)(スペイン・ヘレス発)
 

パナソニック・トヨタ・レーシングは、12月13日(火)から3日間の予定で、 F1ヘレス合同テストに参加している。今回のテストは、クリスマス休暇を前に した、2005年シーズン最後のテストとなる。先週もヘレス・サーキットで行われたF1合同テスト参加の後、日曜日にヘレス・サーキットでブリヂストンと 共に人工的に造り出したウェット路面でのテストを行ったリカルド・ゾンタが再 びテストを担当。そして、リカルド・ゾンタと共に、トヨタ・ヤング・ドライ バーズ・プログラム(TDP)のドライバーである若きフランス人、フランク・ ペレラがテストに加わった。フランク・ペレラは、2005年6月から10月ま での間、6度に渡って、GPレース前の50kmほどのシェイクダウンテストを 行っているが、本格的なテスト参加は2度目の経験となる。

スペイン・ヘレスはこれまでの冬季テストでも最低の気温となった。午前9時の開始時には、わずか摂氏2度しかなく、このため、テストを行える状況になるまで、しばらく待たねばならなかった。待機の後、リカルド・ゾンタがいくつかの重要なセットアップを実際に試し始めた。

リカルド・ゾンタ: TF106/02
ベストラップ:1分20秒061
周回数:92周
走行距離:407.37km

「十分な走行を果たし、成功裏に終わった1日となった。今日は主に、ブリヂストンタイヤを装着した上での、重量バランスを変更したときの影響を調べることに集中した。また、タイヤのコンパウンドに関してもいくつかのテストを行った。そして、私はかなり新しいV型8気筒エンジンに慣れてきており、レスポンスの良い新型エンジンで、良いセットアップを見出せたと思っている。また我々は、技術的な問題は一切無く、多くの変更を行い、多くを学ぶことが出来た」

フランク・ペレラは2001年からTDPのメンバーに加わっている。21歳の彼は、来る2006年シーズン、これまで戦ってきたF3選手権から、より競争の激しいGP2シリーズへとステップアップする予定だ。今回のヘレステスト参加の目的は、より多くの距離を走り込むことで、チームとの関係を強化すると共に、F1参戦に必要なスーパーライセンスを取得するために必要な、テストでの走行距離300kmを達成することにある。フランク・ペレラは明日も“TF106”でのテストを継続する。

フランク・ペレラ : TF106/01
ベストラップ:1分21秒337
周回数:60周
走行距離:265.68km

「午前中、ターン10でちょっとしたミスをした以外はとても良い1日であった。 縁石にほんの少し乗り上げてしまい、後部のコントロールを失ってタイヤバリア に軽く接触してしまった。“TF106”をピットへと搬送し、修理するために、2時間程失ってしまった。その後、終了直前にもターン5でコントロールを失い、スピンを喫してしまったが、どこにもダメージは受けずに済んだ。“TF106”にかなり大きな変更を行ったことが理由のようだ。それを除けば、今日は良い日であり、“TF106”もどんどん良くなっていった。そして私は多くを学び、多くを得られた。エンジン、タイヤ、そして全てが、1年前に経験したものとは大きく異なっていた」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー

「開始直後はあまりに寒過ぎたが、コンディションが回復してからは、リカル ド・ゾンタと共に、特に問題無く全てのスケジュールを完了することが出来、良い一日であった。フランク・ペレラについては、多くの経験を得るチャンスであり、我々にとっても、彼がエンジニアにどれだけのフィードバックが出来るかを見るなど、評価する良い機会となった。フランク・ペレラは今日2度に渡ってちょっとしたミスを犯したが、午前中のターン10での接触は、車体前部と左リアサスペンションを変更した直後だった。しかし、時間をロスしたことに関してはそれほど深刻になる必要はない。今日の終わりまで、彼は上手いドライビングを見せ、非常に納得行くタイムを刻んだ」