先週末、フランス・バランシエンヌのトヨタ・フランス工場で行われた報道発表会を終えたパナソニック・トヨタ・レーシングは、1月17日(火)、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリと共にスペイン・ヘレスのF1合同テストで新型“TF106”のテストを再開した。
ヤルノ・トゥルーリは、順調にテストプログラムを進行し、有意義な一日を過ごしたが、ラルフ・シューマッハーは、エンジン交換のため午後の走行を制限されてしまった。二人のドライバーは、今回のテストに全日程参加し、“TF106”とブリヂストンタイヤについて、より多くのデータ収集とセットアップを行う予定となっている。
ヤルノ・トゥルーリ :TF106/02
ベストラップ:1分19秒037
周回数:68周
走行距離:300.8km
ヤルノ・トゥルーリは報道発表会から戻り、ブリヂストンタイヤのテストが成功裡に進んでいる事に満足している。
「楽しく走れた一日であった。午前中は異なるセットアップを試すなど、有意義な作業に費やした。午後は、ブリヂストンタイヤのテストに切り替えた。まだブリヂストンとの関係は始まったばかりだが、日々進歩しており、今日も例外ではない。“TF106”の信頼性は高く、今日も我々はプログラムを完了出来た。新たなシーズンの開幕に向け、これからの数週間は、急ピッチで様々なことを学んでいくことになるだろうが、いま我々は良い状態にある」
ラルフ・シューマッハー :TF106/01
ベストラップ:1分21秒279
周回数:24周
走行距離:106.2km
ラルフ・シューマッハーは昼食後、エンジンの問題で予定通りの走行を消化出来なかった。
「今シーズンへ向けて、我々のパッケージを改良するための開発プログラムが予定されており、今日はセットアップ及びサスペンションに取り組む予定であった。しかし、残念ながら今日の走行は限られたものに終わってしまった。午前中は路面が乾くのを待ち、昼食後はエンジンの問題に見舞われてしまった。とはいえ、このエンジンユニットは先週のテストから使っていたもので、多くの距離を走行していた。我々が早くからV型8気筒エンジンを投入したからこそ、問題の早期発見ができたわけで、これが本来のテスト実施の意義である。残る2日間も作業を継続する」
ゲルト・プファイファー :テスト・チーム・マネージャー
ゲルト・プファイファーは、運と不運両面に見舞われたパナソニック・トヨタ・レーシングのテスト1日目ではあったが、十分な進化を得ることが出来たと確信している。
「ヤルノ・トゥルーリにとっては初日から成果のあがる一日となった。彼は午後のタイヤテストのために、午前中はセットアップ作業に専念し、いくつかの有意義な進歩を得た。ラルフ・シューマッハーは午前中に、重量配分のテストを終えることは出来たが、エンジン交換を余儀なくされたことで、午後の路面状況が最も良い時に走行出来なかった。残りの2日間、2人がテストを継続する予定であり、今日のタイムロスを補填するには、十分可能なはずだ」 |