パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、1月18日(水)も南スペイン・ヘレス・サーキットで行われているF1合同テストに参加し、テストを続行した。残念ながら、両ドライバー共にトラブルに見舞われ、期待していたほどの周回数をこなすことは出来なかった。しかし、“TF106”の有意義な経験を増すことが出来た。ラルフ・シューマッハーはサスペンションにおけるいくつかの基本作業に取り組んだが、午後、ギアシフトに問題を抱え、走行時間を制限されることになってしまった。ヤルノ・トゥルーリは午前中のセッションで、クラッチセンサーのトラブルが起きたが、午後はタイヤテストを遂行し、この日の合同テスト出走車中、2番手のタイムをマークした。ラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリ共に明日もテスト続行、今週の合同テストを締め括る。
ヤルノ・トゥルーリ :TF106/02
ベストラップ:1分18秒657
周回数:43周
走行距離:190.2km
ヤルノ・トゥルーリはクラッチセンサーの問題によって、午前中の走行を若干失ったが、午後はタイヤ比較テストを成功裏のうちに完了した。
「我々は、新しい“TF106”で走行距離を重ね、経験を積み重ねている最中だ。午前中のクラッチセンサーの問題によって、膨大な作業を終えられなかったのは確かだが、午後は良い結果となり、結果的には満足出来る1日だったと言える。いくつかのセットアップ作業とタイヤ比較テストを行い、有意義なデータを得た。明日のテスト最終日には、1日を通してフルに走行出来ることを期待している」
ラルフ・シューマッハー :TF106/01
ベストラップ:1分20秒587
周回数:39周
走行距離:172.5km
ラルフ・シューマッハーは、ギアシフトの不調によって走行が短縮されるまで、サスペンション比較のテストを遂行した。
「十分に望んでいただけのテストを実行することは出来なかった。しかし、いくつかの異なるサスペンション設定を試すことが出来た。十分な周回数をこなせなかったのは残念だが、“TF106”は今日も好調でバランスも良かった。明日の最終日こそはノートラブルで気持ち良く今週のテストを終えられることを望んでいる」
ゲルト・プファイファー :テスト・チーム・マネージャー
トラブルに見舞われたにもかかわらず、パナソニック・トヨタ・レーシングは3日間に渡るヘレス合同テストの2日目となるこの日、いくつかの進歩を得た。
「今日は比較的困難な1日であった。コースが暖まるのを待つ必要があるために、ただでさえ短くなりがちなテスト時間では、失った時間を取り戻すのは難しい。ラルフ・シューマッハーは午前中いくつかの基本作業を行ったが、昼食の後、ギアシフトの不調を調査した結果、貴重なテスト時間を失うことになってしまった。ヤルノ・トゥルーリは対照的に、午前中クラッチセンサーの問題でやや走行が限られてしまったが、午後は良い結果となった。その間に“TF106”で十分な周回数をこなし、より多くの経験を積むことが出来た」 |