パナソニック・トヨタ・レーシングは1月19日(木)、スペイン・ヘレスサーキットでの3日間に渡ったテストプログラムを終了した。最終日もラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリが“TF106”をドライブし、セットアップ作業とサスペンション及び新たなブリヂストンタイヤのテストを行った。両ドライバー共に多くの周回をこなし、有意義なデータを収集、手応えを感じた1日で今週のテストを締め括った。パナソニック・トヨタ・レーシングは来週、スペインのバルセロナで行われるF1合同テストに参加し、2006年シーズン開幕へと備える。
ラルフ・シューマッハー :TF106/01
ベストラップ:1分19秒373
周回数:60周
走行距離:265.4km
ラルフ・シューマッハーは今日、燃料系のトラブルでわずかなタイムロスを喫するも、60周を走破し、サスペンションとタイヤのテストを遂行した。
「今週のテストは、主にセットアップと異なるサスペンションセッティングの作業に専念した。今日は新しいタイヤの方向性を見出すために若干のセットアップを行い、午後はタイヤテストを行った。新しいタイヤパートナーに順応するには時間を要するが、我々はまだ初期段階にいる。絶え間ない開発を行っていくための、決して楽ではないプロセスではあるが、来るシーズンへ向け、かなりの進化を遂げられるだろうと確信している。まだやるべきことは多く残っており、残る冬季テスト期間中も、ハードな作業を続けることになるだろう」
ヤルノ・トゥルーリ :TF106/02
ベストラップ:1分20秒333
周回数:75周
走行距離:331.7km
ヤルノ・トゥルーリは最終日では、タイヤとサスペンションのテストを実行し、多くの周回を走破した。
「今週のテストでは、“TF106”で多くの走行距離を重ねられ良かったと思っている。セットアップとサスペンションセッティング、そしてタイヤについていくつかの作業を行うことが出来た。午前中はタイヤ構造のテストを行い、有意義なデータを得られた。午後も異なる前後サスペンションを試すなど好調に作業を進め、全体的に良い一日であった。来週のバルセロナテストも楽しみだ」
パスカル・バセロン : 車両デザイン及び開発ゼネラル・マネージャー
パナソニック・トヨタ・レーシングは、新しいパートナーであるブリヂストンタイヤの有意義なデータを蓄積し、3日間のテストを終えた。
「ヘレスで2週に渡ってテストを行ってきたが、今週は、ここヘレスのようなタイプのコースにおける、ブリヂストンタイヤの評価を固めることに集中した。そしてシャシーの選択についても非常に面白い発見があった。技術的問題による中断も何度かあったが、テストとはそもそも各種パーツの限界を調べることである。常に開発作業と並行してタイヤ開発も行ってきた。新たなタイヤパートナーと共に戦うことは、より挑戦し甲斐があるが、それが我々の仕事だ。これから我々はバルセロナとバレンシアへ移動し、全く異なるコンディションに直面することになるが、2006年シーズンへ向けて、様々なコンディションに対応できるように準備する必要がある」 |