1月27日(金)、パナソニック・トヨタ・レーシングはスペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで行われているF1合同テスト3日目を迎えたが、悪天候により、予定よりも早いテスト終了を余儀なくされた。
バルセロナ合同テスト3日目は降雨が予想されていたため、ウェットコンディションでのタイヤ及びセットアップテストを行う予定であったが、予想以上に大自然の力は強力であった。非常に低温に見舞われ、雨とみぞれの悪コンディションとなったため、危険を伴い、レース週末のシミュレーションには適さないと判断。このため、チームは昼過ぎにはプログラムを終了することを決定し、来週、スペイン・バレンシアでのF1合同テストへ向けて集中することとなった。
パスカル・バセロン: 車両デザイン及び開発ゼネラル・マネージャー
パスカル・バセロンが、なぜ極端に低い気温の下ではウェットタイヤテストを遂行する必要がないか説明する。
「ウェットタイヤのテストを行うには、気温が摂氏8度から10度以上は必要だ。今日のような、摂氏5度以下が続くような低温状況下では、最新のF1カーを走行させることは不可能だ。我々は、いくつかのウェットタイヤを、ウェットとドライが混在するような状況でテスト出来ることを期待していた。しかし、それはならなかった」
最終日は残念な結末となってしまったが、今週のF1バルセロナ合同テストにおける、昨日までの2日間の結果は非常にポジティブで、チームが進歩していることを実感させるものであった。そして来週のバレンシア合同テストで、より多くを学ぶことが期待される。
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