パナソニック・トヨタ・レーシングは、2月1日(水)から3日間の予定で、スペイン・バレンシアで行われているF1合同テストに参加している。初日は好天に恵まれ、ヤルノ・トゥルーリとリカルド・ゾンタが“TF106”で今年、4週目となるテストを開始した。低温とウェットコンディションで終えた先週のバルセロナ合同テストから、タイヤとセットアップに関する作業を引き継ぎ、さらに成果を得ると共に、ブリヂストンタイヤの開発面でのヒントを得るなど、チームを奮い立たせるものとなった。
明日はリカルド・ゾンタに代わりラルフ・シューマッハーがヤルノ・トゥルーリと共にテストを続ける予定。
ヤルノ・トゥルーリ: TF106/01
ベストラップ:1分12秒143
周回数:111周
走行距離:444.0km
ヤルノ・トゥルーリはツイスティなバレンシア・サーキットで100周以上を走破し、内容の濃い一日を終えた。
「バレンシアで一日を楽しく走ることが出来た。午前中は、気温が非常に低く、またコース上に濡れた部分の残るとても難しいコンディションだった。そのような時はいつでも運転は困難なものであるが、いくつかのセットアップ作業とタイヤ比較をする事が出来た。その後も、一日を通してセットアップとタイヤの作業を続け、シーズン開幕へ向けた準備のために有意義な、多くの周回数をこなすことが出来た」
リカルド・ゾンタ: TF106/02
ベストラップ:1分12秒385
周回数:80周
走行距離:320.0km
パナソニック・トヨタ・レーシングのサード・ドライバーであるリカルド・ゾンタは、これから3週間に渡るテストの初日を迎え、セットアップとタイヤ比較作業に集中した。
「比較的長い期間(約3週間)“TF106”のテストから離れていたので、今日バレンシアでテストを再開出来て嬉しい。最新パッケージの“TF106”でバレンシアを走るのは初めてであり、作業はやや複雑な一日となった。開始直後は低温で、濡れた部分も残っていたが、異なるタイプのタイヤ及びセットアップと電気系についていくつかの有意義な作業を行った。午後も作業を継続し、“TF106”は高い信頼性を見せて多くの周回数をこなすことが出来た。しかし、今日はドライコンディションになってからも一日中とても滑りやすく、難しい一日であった。我々は何をすべきか分かっており、明日はより容易な一日となるはずだ」
ディーター・ガス: レース及びテスト・チーフ・エンジニア
昨夜降り続いた雨によって、バレンシア・サーキットは非常に滑りやすいコンディションとなったが、パナソニック・トヨタ・レーシングはこの日、2台合わせて200周近くを走り込み、さらに進化を遂げることが出来た。
「今日は有意義な一日となり、多くのテストを遂行出来た。いくつかのブリヂストンタイヤをテストし、新しいタイヤについて興味深い発見をするなど良い結果となった。それ以外でも、一日を通してあまり問題もなく2台ともに高い信頼性を見せた。しかし、昨夜の雨によって、コース上のタイヤラバーは洗い流されており、ドライバーにとっては滑りやすく厳しい作業となった。我々はこれからの2日間もバレンシアでプログラムを継続する」
|