パナソニック・トヨタ・レーシングが3日間に渡って参加したスペイン・ヘレス・サーキットでのF1合同テスト最終日となった2月9日(木)は、今にも雨の降りそうな曇り空の下で行われた。しかし、雨にテストを阻まれることなく、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、今週のテストの主な目的であったタイヤテストプログラムを完了した。来週、チームはイタリア・バレルンガへ移動し、2月14日(火)から16日(木)まで“TF106”の新しい空力パッケージを導入してテストを行う。なお、このテストの模様については、テストの終了する2月16日(木)(日本時間17日)にプレスリリースを発行する予定。
ヤルノ・トゥルーリ: TF106/01
ベストラップ:1分19秒083
周回数:103周s
走行距離:456.084km
ヤルノ・トゥルーリは、ヘレス・サーキットでのテスト2日目も、100周以上を走破し、テストを終了した。
「現在の所、我々は“TF106”に満足している。ライバル勢と比較すれば、決して速いとは言えないかもしれないが、来週導入される、新しい空力パッケージの導入によって、さらに進歩するだろう。この冬季テストにおいて、我々は、新たにタイヤ供給メーカーを変更するという大きな技術的チャレンジ下で確実に進化を遂げている。ブリヂストンと共に、“TF106”にとって最適なコンパウンドや構造を見出すための方法を理解しようとしているが、その過程は非常に複雑であり、主要な作業は終えたが、まだやらなくてはならないことは残っている」
ラルフ・シューマッハー: TF106/02
ベストラップ:1分19秒320
周回数:107周
走行距離:473.796km
ラルフ・シューマッハーは来週の新空力パッケージ導入テストに向けて、本日のテストを終了した。
「今日もタイヤテストにおいて不可欠なサスペンションセッティングや重量配分などを含むセットアップの経験を積むことが出来た。速いラップタイムをマークすることは、今回のテストの予定には含まれておらず、今日も多くを学べたことに満足している。来週は新しい空力パッケージを試すことになり、とても興味深いものになるだろう」
ゲルト・プファイファー: テスト・チーム・マネージャー
テスト・チーム・マネージャーのゲルト・プファイファーが今週のテストを総括する。
「今日は両ドライバー共に100周以上の周回を重ね、シーズン開幕が迫っている現段階で信頼性を確認出来たことに満足している。午前中は車体の重量配分とサスペンションについてテストを重ね、午後はより適した気温の下で、タイヤに関していくつかの進化を得た。来週はより良いパフォーマンスを得られるパーツを、イタリア・バレルンガでのテストに導入する予定だ」
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