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Grand Prix Tests
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F1バルセロナ合同テスト2日目 開幕戦へ向けタイヤテストに注力
ラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリの2人が、それぞれ1日で100周を走破
 
2006年2月23日(木)(スペイン・バルセロナ発)
 

パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1バルセロナ合同テスト2日目を迎え た。早朝こそ気温の上昇を待ち、ライバルチームよりも1時間ほど遅れたスタートとなったが、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリの2人が、着実に テストを進行した。この日も、開幕戦バーレーンGPへ向けたタイヤ決定のため のテストを継続し、両ドライバー共に100周以上を走破。分析のための非常に多くのデータを収集した。

ラルフ・シューマッハー :TF106/03
ベストラップ:1分15秒973
周回数:100周
走行距離:462.7km

ラルフ・シューマッハーはこの日の序盤、些細なスピンを喫したものの、テスト を中断することなく、100周を走破した。

「100周ものラップを重ねることが出来、良い一日となった。今日は主に開幕 戦へ向けたタイヤセットアップの準備作業に費やした。午前中に小さなスピンを 喫してしまったが、このテストで新空力パッケージを導入した“TF106”をより 理解し、私のドライビングスタイルに合わせる機会を得られた。これまでのとこ ろ、新しい空力パッケージには満足しており、開幕戦までにどこまで開発を進め られるか楽しみだ」

ヤルノ・トゥルーリ :TF106/04
ベストラップ:1分16秒057
周回数:104周
走行距離:481.208km

ヤルノ・トゥルーリは開幕戦へ向け、テスト2日目を、十分な距離を走り込んで 終了した。

「今日のテストと成果には満足している。バーレーンGPでのタイヤ選択へ向けた 評価テストに全力で取り組んだ。開幕戦は目前に迫ってきたが、かなり自信があ る。もちろんこれからもいくつかやることは残っているが、“TF106”の信頼性 は高く、今年も良い結果でシーズンのスタートが切れれば素晴らしい。そのため にも、シーズン開幕までに徹底的に準備作業を進めていく」

ジョン・ハウエット :TMG社長

TMG社長であるジョン・ハウエットが、2006年シーズ開幕戦のバーレーン GPへ向けたテストの最終段階での印象を語った。

「シーズン開幕まで2週間となったが、新空力パッケージを投入した効果が見ら れたことに非常に喜んでいる。もちろんF1の世界においては、準備作業に終わ りはない。しかし、まずシーズン開幕戦へ向けて、計画通り進行していると感じ ている。“TF106”の開発は非常にチャレンジングなものであったが、さらに高 い信頼性を得られることとなった。この冬季間、我々は本当に全力で作業を続け て来ているが、目標は、ブリヂストンタイヤ使用チーム内で、最速のチームの一 つに入ることであり、そして、今年、初勝利を挙げることだ。とはいえ、ライバ ルチームも同じく全力で作業を続けており、シーズンがどのように展開し、どの チームが最も競争力が高いかは、始まってみなくてはわからない」