パナソニック・トヨタ・レーシングは、スペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで3日間に渡って
参加していたF1合同テストを終了した。ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリの2人は多くの周回を
こなし、有意義なデータを収集する実りの多いテストとなった。チームはこれらのデータから、開幕戦へ向け
“TF106”の最終仕様を決定する。パナソニック・トヨタ・レーシングは、来週3月1日(水)と2日(木)の2日間、
スペインのバレンシア・サーキットで、2006年シーズン開幕前の最後となるテストを行う。
ヤルノ・トゥルーリ :TF106/04
ベストラップ:1分16秒024
周回数:100周
走行距離:463km
ヤルノ・トゥルーリは、3日間で約300周を走破し、今週のバルセロナテストを終了した。
「今週のテストでは、主に開幕戦バーレーンGPへ向けたタイヤ選択のための作業を行った。ロングランと、
短い距離での走行テストを行った。しかし、気温が低すぎた。もっと暖かければ、我々はより高い競争力を
発揮できることを確信している。新しい空力パッケージは確実に進化を遂げている。これまで我々は非常に
多くの作業を行ってきているので、ライバルチームに対してどの程度の位置にいるのかは、バーレーンGPが
開幕すれば分かるだろう」
ラルフ・シューマッハー :TF106/03
ベストラップ:1分16秒288
周回数:42周
走行距離:194km
ラルフ・シューマッハーは、今週のテスト最終日となったこの日、これまで見られなかった冷却系の些細な
トラブルに見舞われ、早めの終了を余儀なくされた。
「今週3日間のテストは、降雨の確率が高かっただけに、天候の面では実りあるものとなった。天候に恵まれ
有意義な走行を重ねることが出来たことに満足している。ただ、今日は41周の走行に留まったが、印象は
良く、特に“TF106”もチームもポテンシャルは高いと感じている。我々は来週もう一度テストを予定しており、
そこで最後の判断を行い、開幕戦へと臨むことになる」
パスカル・バセロン :車両デザイン及び開発ゼネラル・マネージャー
車両デザイン及び開発ゼネラル・マネージャーであるパスカル・バセロンは、冬季テストプログラムを細見し、
来る2006年シーズンへ自信を見せる。
「今回のテストでは、降雨を予想していたにもかかわらず、天候に恵まれたので開幕戦へ向けて、タイヤ
選択を含めたいくつかの決定を行うことが可能になった。また、バーレーンで活かせるとても良いアイデアを
発見出来た。また、この3日間にはいくつかの興味深い結果を得るとともに、シーズン終盤にここバルセロナで
行われるスペインGPへ向けた簡単な決定も下すことが出来た。結局のところ、年々、シーズン前のテストで
結論を引き出すのは難しくなっているということしか言えないが、この冬季テスト期間に、我々が多くを達成
したことに満足している」 |