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Grand Prix Tests
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F1バレンシア合同テストに参加 開幕戦へ向け最後の仕上げを開始
ラルフ・シューマッハーが新シャシーで走行。ヤルノ・トゥルーリは従来型で320kmを走破
 
2006年3月1日(水)(スペイン・バレンシア発)
 

パナソニック・トヨタ・レーシングは、3月1日(水)スペイン・バレンシアでオフシーズン最後のテストを開始した。 開幕戦バーレーンGPへと、仕上げを行うこの合同テストには、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリが 参加。シーズンへの最後の準備を行うと共に、ブリヂストンタイヤのテストを再開した。両ドライバーは明日も テストプログラムを継続する。チームと同様、ドライバーも冬季テストのハードワークが、開幕戦で報われる ことを期待している。

ラルフ・シューマッハー :TF106/05
ベストラップ:1分11秒121
周回数:60周
走行距離:240km

ラルフ・シューマッハーは、セットアップ作業に専念し、さらに多くの距離を走破した。

「新型空力パッケージの“TF106”で、最初のテストをバルセロナで行ってきたが、非常に寒かったため、ここ バレンシアで再び新パッケージをテスト出来るチャンスを得られて良かった。今日はタイヤなどのテストを 継続したが、些細な電気系トラブルに見舞われ、予想していた走行距離を短縮したが、信頼性は高く、今日 遂行出来たプログラムには満足している」

ヤルノ・トゥルーリ :TF106/02
ベストラップ:1分12秒163
周回数:80周
走行距離:320km

ヤルノ・トゥルーリはコーナーの多いバレンシア・サーキットで80周を走り込み、実り多き一日を過ごした。

「今日はバレンシアで良い一日を過ごせた。いくつかのセットアップ作業とタイヤ評価を行い、シーズンへ 向けた準備のための、異なるオイルレベルのセットアップのような、細かなテスト項目に関する作業も行った。 午前中、ちょっと白煙が出たが、それは我々が故意にテストを行ったことによるもので、全く心配の必要は ないものだ。全体的に、今日は多くの距離を走破できたが、開幕戦へと自信を増すためにも、明日のテスト 終了までよりハードに走り込めることを期待している」

ゲルト・プファイファー :テスト・チーム・マネージャー

パナソニック・トヨタ・レーシングはバレンシア・サーキットで着実に進化を遂げ、信頼性の面でも2台共に 好結果を示した。

「今日は多くの作業をこなすことが出来、生産的な一日であった。2人のドライバーは、それぞれが別々に タイヤテストプログラムを遂行した。ラルフ・シューマッハーは新空力パッケージの感触をつかみ、ヤルノ・ トゥルーリは、開幕戦へ向けた準備の関係で、従来型の“TF106”を用いて、いくつかのレースコンディションに おけるシミュレーションにトライした。基本的に、今回のテストでは、開幕戦バーレーンへ向けた”ファイン チューニング“を主な目的としており、“TF106”は信頼性が高く、両ドライバーは良い仕事をしてくれている」