先週のマレーシアGPで進歩を見せたパナソニック・トヨタ・レーシングは、次戦オーストラリアGPへ向け、
数多くのテスト項目をこなすべく、ポールリカール・サーキットへと戻って来た。チームはタイヤプログラムに
集中し、特に、“TF106”の挙動に適合するための、セットアップおよびタイヤ温度に関する、データ収集を
行った。テスト初日は、ラルフ・シューマッハーとリカルド・ゾンタがテストに参加。午前中は寒い天候に
見舞われたものの、午後には気温も回復し、両ドライバー共にテストと評価を行うことが出来た。
明日23日(木)は、ヤルノ・トゥルーリとリカルド・ゾンタがテストを継続する予定。
リカルド・ゾンタ :TF106/02
ベストラップ:1分06秒311
周回数:79周
走行距離:301.622km
「午前中は気温の上昇を待ち、ゆっくりとしたスタートとなった。昼食後、タイヤプログラムに関する作業を
開始し、予定されていた全てを終了した。私は、異なるコンパウンドおよびタイヤ温度セッティングを試し、
バランスのセットアップを行った。明日も異なる項目に関するテストを継続する予定だが、より気温が上がって
くれそうなので、良い成果が得られるだろう」
ラルフ・シューマッハー :TF106/01
ベストラップ:1分07秒060 周回数:40周
走行距離:152.72km
「今日は全体的に非常に寒く、タイヤの温度を上昇させるのに苦心した。午後は若干の走行はしたが、些細な
電気系の不調に見舞われ、他の問題を引き起こさないためにも、そこでテストは終了した。今日のテストは
成功したとは言えないが、明日もチームはヤルノ・トゥルーリとリカルド・ゾンタと共にテストを続行し、次の
レースへ向け、何かを得てくれるだろうと確信している」
ゲルト・プファイファー :テスト・チーム・マネージャー
「今日は、“TF106”の異なるセットアップにおいて、タイヤが必要な温度を得られるように、構造についての
いくつかのテストを行った。興味深い結果を得られたので、残る2日間も作業を継続する。明日は予定を
変更してラルフ・シューマッハーに代えてヤルノ・トゥルーリにテストを任せることにした。これは、テスト最終日と
なる金曜日に、悪天候が予想され、ヤルノ・トゥルーリに、良い状況でのテストの機会を与えるためだ」 |