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Grand Prix Tests
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F1バルセロナ合同テスト初日
混雑の中、欧州ラウンドへと仕上げを開始
R.ゾンタとO.パニスがテスト項目を遂行。明日はJ.トゥルーリとR.シューマッハーがテスト継続
 
2006年4月12日(水)(スペイン・バルセロナ発)
 

今シーズンのヨーロッパラウンド初戦まであと10日を残すばかりとなったが、パナソニック・トヨタ・レーシングは、ほとんどのライバルチームと共に、スペイン・バルセロナでの合同テストに参加している。合同テストには9チームが参加しており、コース上は非常に混みあう状況となった。しかし、オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタは、空力やタイヤ構造、電気系などのテストプログラムを開始した。明日はラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリがテストを継続する。

リカルド・ゾンタ : TF106/01
ベストラップ:1分15秒426
周回数:88周 
走行距離:407.176km


リカルド・ゾンタは、先週のポールリカールでの好調なテストの後、チームが着実に進歩を遂げていると感じている。

「全体的に見て非常に良い一日であった。短い周回での、タイヤテストと空力に関する作業に集中した。新パッケージの“TF106”がバレルンガで初走行して以来、今回が、私にとっては初めて新パッケージをバルセロナで走らせる機会となった。とても多くのドライバーがコース上を走行していたため、非常に難しい状況だったが、最後には良いタイムをマークすることが出来、結果には満足している。“TF106”は可能性を示しており、やらなくてはならないことは多いが、確実に良い方向へと進んでいる」

オリビエ・パニス :TF106/03
ベストラップ:1分16秒812 
周回数:71周 
走行距離:328.517km


オリビエ・パニスは、新しい“TF106”に順応し、ブリヂストンタイヤの感触も良くなっていると語る。

「いくつかの電気系テストおよび予定されていたタイヤテストを行った。しかし、何度かの赤旗中断などもあり、望んでいた全ての項目を完全に遂行することは出来なかった。とはいえ、チームは努力し、全力を尽くして71周をこなした。今日一日走行して、まだ“TF106”とタイヤに順応している最中だということは言える。バランスに関して良い感触を得るべく、有意義なフィードバックができるよう作業を続けている。リカルド・ゾンタが好調に速さを見せているが、私はテスト項目をこなし、次のレースへ向けた準備を行うという別の役を担っている。それぞれのテストで進歩が見られ、全てが報われる日が来ることを確信している」

ディーター・ガス : レースおよびテストのチーフ・エンジニア

ディーター・ガスは有意義な結果に終わったバルセロナテスト1日目について満足していると語った。

「2台共に実りある一日となった。リカルド・ゾンタはタイヤと空力について良い成果を得ることに成功し、オリビエ・パニスは電気系項目について作業を行った。今日は多くのテストで赤旗中断やコース上の混雑に妨げられたが、特にタイヤテストの時は困難であった。それでも我々は作業の多くを遂行することが出来、両ドライバーが熱心に作業してくれたおかげで、来るレースに向けて、いくつかの非常に明確な方向性を見出せた」