2006年シーズン序盤の4戦を終えたパナソニック・トヨタ・レーシングは、第5戦ヨーロッパGPの準備へと、
南仏ポールリカール・サーキットで行われているF1合同テストに参加している。1周3.254kmに設定された
コースで行われたテストに、パナソニック・トヨタ・レーシングは、新たな“TF106B”パッケージを持ち込み、
ヤルノ・トゥルーリがデータ収集に焦点を当て、リカルド・ゾンタは全てのタイヤに関して、3日間にわたる
テストを開始した。明日の2日目も、ヤルノ・トゥルーリとリカルド・ゾンタがテストを続行する予定。
リカルド・ゾンタ : TF106/01
ベストラップ:58秒262
周回数:91周
走行距離:296.114km
春の到来と共に、いつものように花粉のシーズンも訪れ、リカルド・ゾンタは汚れたコース路面に手を焼く
こととなったが、テストは良好な結果となった。
「今回のサーキットレイアウトは初めて走行するため、コースに合わせたセットアップ作業から始めた。
午前中は、路面が花粉と埃で非常に汚れており、それを排除するための走行に時間を費やした。しかし、
多くの種類のタイヤテストをこなすことが出来、“TF106”も良いパフォーマンスを発揮し、実り多き一日と
なった。明日と金曜日には、ロングランテストを集中して行う予定だ」
ヤルノ・トゥルーリ :TF106/07B
ベストラップ:58秒630
周回数:63周
走行距離:205km
第4戦サンマリノGPで、自身153戦目のGPを戦ったヤルノ・トゥルーリは、ポールリカールに、新たな
“TF106B”のテストを行うべく乗り込んだ。
「午前中は路面コンディションの向上を待ち、新しい“TF106B”でのテスト開始はやや遅れて始まることに
なった。とはいえ今日のテストは、新パッケージを試せたということも含め、全体的に非常に有意義なものと
なり、テストは上手く進んだ。明日はより多くの周回を重ね、新しいパッケージの感触を掴むと共に、より
良い判断が下せるようになることを期待している」
ディーター・ガス : レースおよびテストのチーフ・エンジニア
パナソニック・トヨタ・レーシングはポールリカールテストの初日となったこの日、挑戦的かつ有益な一日を
過ごした。
「新パッケージとなる“TF106B”を初めて試すこととなったが、初走行を遅らせた若干のトラブルは、この
新パッケージに直接関係するものではない。全体的に、コース上でのテストは上手く行った。チームは、
ケルンに戻ってから、新パッケージのために全力を尽くしてきた。新パッケージは、フロントサスペンションが
明らかに異なっている。この新たな変更により、空力特性とフロントサスペンションの機能をより活かすことが
可能になっている。まだ今日走り始めたばかりであり、この変更によるパフォーマンスについて語るのは
早過ぎる。一方では、リカルド・ゾンタがタイヤテストに専念し、いくつかの興味深い、新たな解決法を見出して
くれた」
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