F1ポールリカール合同テストの2日目は、厚い雲に覆われ、低い気温と、午後には短時間ながら降雨にも
見舞われる中で行われることとなったが、パナソニック・トヨタ・レーシングは順調にテストを続行した。リカルド・
ゾンタは昼前から走行を開始し、セットアップとタイヤプログラム作業を遂行。一方、ヤルノ・トゥルーリは
“TF106B”で、テストを続行し、130周以上をこなした。合同テスト最終日となる明日28日(金)は、ヤルノ・
トゥルーリに代わってラルフ・シューマッハーがリカルド・ゾンタと共にテストを行う予定。
リカルド・ゾンタ : TF106/01
ベストラップ:58秒601
周回数:83周
走行距離:270.082km
リカルド・ゾンタは、降雨もあったポールリカール・サーキットで忙しい一日を過ごした。
「午後には降雨もあり、若干チャレンジングなコースコンディションとなったにも関わらず、実り多きテストが
出来たと感じている。一日の大半は、サンマリノGPで得られたデータと車体挙動についての分析作業を
行った。午後は、ウェットコンディションを利用し、いくつかのウェットタイヤテストも行った」
ヤルノ・トゥルーリ :TF106/07B
ベストラップ:58秒885
周回数:136周
走行距離:442.544km
ヤルノ・トゥルーリはポールリカールで、新パッケージ“TF106B”初テストを完了した。 「今日は、“TF106B”の異なるセットアップとバランスをチェックすることに費やした。加えて、次戦ヨーロッパ
GPへ向けた準備作業と共に、ドライタイヤとウェットタイヤでのテストも行った。“TF106B”には手応えを
感じているが、新しいものを投入する時はいつでもそうだが、まだやるべきことはあり、次のテストでは、
どのように進展するかを見られるだろう」
ディーター・ガス : レースおよびテストのチーフ・エンジニア
パナソニック・トヨタ・レーシングの合同テスト2日目は、これまでのレースにおける問題点を見直し、今後の
レースへ向けた準備に重要となる成果を得るためのプログラムを続行した。
「全体的に良い一日であった。午前中は何度か、従来型パッケージで、先週のサンマリノGPにおける
問題点のいくつかを理解すべく分析を行った。いくつかの有意義な結果を見出し、我々にとって前進となった。
両ドライバー共にタイヤテストを行ったが、降雨があったので、ウェットタイヤのテストプログラムも追加した。
“TF106B”は大きな問題もなく順調に走行をこなし、非常に良い感触を得ている。“TF106B”の潜在能力を
最大限に引き出すべくテストを続行することになるが、今日得られた結果には満足している」
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