第9戦カナダGP、第10戦アメリカGPの北米遠征2連戦で連続ポイント獲得を果たしたパナソニック・トヨタ・
レーシングは、再びヨーロッパでの戦いを前に、スペイン・ヘレスサーキットで行われているF1合同テストに
参加している。初日となった7月5日(水)は、サードドライバーのリカルド・ゾンタとテストドライバーのオリビエ・
パニスが参加。気温は30度に届き、路面温度も40度を超えるという暑いコンディションとなった。
今週のテストプログラムは主に次戦フランスGPへの準備であり、初日は全体的なタイヤテストとセットアップ
作業に集中した。
明日からの2日間はレースドライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリがテストを継続する。
リカルド・ゾンタ : TF106/06B
ベストラップ:1分18秒743
周回数: 99周
走行距離:438.372km
「今日はタイヤテストに時間を費やした。午前中はグリップに問題を抱えており、非常に滑りやすかった。
午後は良くなり、グリップも改善された。また空力のテストを行い、ラウンチコントロールのテストも完了した。
“TF106B”は快調であり、開発が順調に進み続けていることを感じている」
オリビエ・パニス : TF106/10B
ベストラップ:1分19秒059
周回数: 85周
走行距離:376.38km
「今日は主にタイヤ構造に関するテスト作業を行ったが、路面があまり綺麗ではなく、多くの粒状摩耗に
悩まされた。最初から良いペースで走行出来、アメリカGPでのヤルノ・トゥルーリのようなパフォーマンスを
得られたが、まだ改善の余地は大きい。それでも我々はポイント獲得が可能なレベルにあると思うし、それは
チームを安定させるために必要なことだ。“TF106B”は改良が進んでいるがトップチームとの差を埋める
ためにまだやるべきことはある」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「今回のテストはヘレス・サーキットにおける“TF106B”での初めてのテストであり、ここでは多くのテストを
予定している。フランスGPへの準備を行うと共に様々な新型部品をテストし、異なるタイヤ構造でのデータを
収集していく。今日のテストでは、これからのレースで利用するための全体的なデータ収集を行ったが、
明日からは2人のレースドライバーが次戦フランスGPに特化したセットアップ項目に集中する」
|