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Grand Prix Tests
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F1ヘレス合同テスト終了
フランスGPへ向けての準備を完了
R.シューマッハーとJ.トゥルーリが“TF106B”の理解を深め、さらなる改良を追求
 
2006年7月7日(金)(スペイン・ヘレス発)
 

7月7日(金)、パナソニック・トヨタ・レーシングはスペイン・ヘレス・サーキットでの3日間のテストプログラムを 終了した。高い気温と路面温度と戦いながらも、チームは来週に迫ったフランスGPのための準備を行う ことが出来た。テスト初日はリカルド・ゾンタとオリビエ・パニスが全体的なテスト項目をこなし、引き続き、 ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリが2日間にわたり、“TF106B”を使用した初のヘレステストで、 フランスGPへ向けた準備を行った。今シーズン、パナソニック・トヨタ・レーシングが、ヘレスサーキットを 訪れるのは、2月のテスト以来となるが、 “TF106”シリーズは進化し続けており、チームは進化型“TF106B”に より、次戦フランスGPでのポイント獲得を期待している。

ラルフ・シューマッハー : TF106/10B
ベストラップ:1分18秒921
周回数: 86周
走行距離:380.808km

「私にとっても、パドックで作業をしているスタッフにとっても非常に暑い2日間のテストであった。私は、運転を している間は風が当たるので、暑さはそれほど大きな問題ではなかったが、パドックで作業しているスタッフに とって暑さは耐え難い程のものであり、そんな中で彼らは実に優れた仕事をしてくれた。我々がこれほどの 暑さの中で走行することはほとんどないが、それだけにこの特殊なコンディションは、特に冷却系やタイヤ、 タイヤ摩耗に関して学ぶ良い機会を与えてくれた。それ以外にも、我々は次週のフランスGPへ向けたタイヤ テストにも集中した」

ヤルノ・トゥルーリ : TF106/06B
ベストラップ:1分19秒242
周回数: 88周
走行距離:389.664km

「今日は暑く、長い一日だった。午前中はフランスGPへ向けてロングランでのタイヤテストを行ったが、 エンジンの交換をせねばならず、午後はその作業に時間を取られてしまった。それ以外には、総合的な セットアップ作業を行い、“TF106B”について明確に理解する作業を本格的に始めることになった。タイヤ、 シャシー、そしてセットアップに関しても、少しずつではあるが、全てが良くなっている。全体的に見て、 チームは信頼性などの面でハードな作業を続けなくてはならないが、良い雰囲気でシーズンを終えることが 出来ると確信している。今は忍耐の時だ」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー

「今日は2台共にエンジンの交換を行う必要があり、昨日ほど順調にはいかなかった。とはいえ、かなり ハードな走り込みを行い、特定のテスト項目について作業を続けたので、エンジン交換やそれによる時間的 ロスは予想されていた。このような状況にも関わらず、我々はフランスGPへ向けた準備作業を完了することが 出来、昨日と今日収集したデータをベースにタイヤ選択を行った。2週間後に再びここヘレスで夏休み前の 最後のテストを行うが、今後のレースへ向けたタイヤテストのみに集中することになるだろう」