猛暑のフランスGPを終え、パナソニック・トヨタ・レーシングは、再び同様に
暑いスペイン・ヘレス・サーキットでの3日間のテストに戻ってきた。初日とな
った19日(水)は、サードドライバーのリカルド・ゾンタとテストドライバー
のオリビエ・パニスがタイヤテストに従事。今週のテストでは、チームはタイヤ
プログラムに主に焦点を当てているが、これは、今回のヘレステストが、夏期休
暇期間前の最後のテストとなるからである。そのため、チームは来る3レースの
ためのデータを収集する必要があり、それらのレースは全て、高温が予想され、
タイヤ選択が大きな影響力を持つことになる。リカルド・ゾンタとオリビエ・パ
ニスは明日の2日目もテストを続行し、最終日の金曜日は、ラルフ・シューマッ
ハーとヤルノ・トゥルーリがテストを引き継ぐ。
リカルド・ゾンタ : TF106/06B
ベストラップ:1分18秒986
周回数:123周
走行距離:544.644km
「今日は混み合ったコースと高温の中で、多くの周回をこなした。“TF106B”
のパフォーマンスは良く、特に問題になるような点もなかった。今日は一日を通
して、次戦ドイツGPを見据え、タイヤコンパウンドを比較しながらロングランを
行っていた。また、良いバランスを見出すためのセットアップ作業も行った。明
日はやはり同様のコンディションが予想されるハンガリーGPでもそのコンディシ
ョンを利用するべく、ロングランテストを続行する予定だ」
オリビエ・パニス : TF106/10B
ベストラップ:1分19秒143
周回数:103周
走行距離:456.084km
「今日は多くの作業を行い、プログラムを遂行した。今回のテストはフランスGP
前に行ったものに似ており、非常に暑く、若干の風の下で行われた。リカルド・
ゾンタ同様、私もロングランテストを行い、良好な結果を得ている。明日もより
進化を遂げられるよう挑戦し、ラップタイム向上を狙うつもりだが、全体的に見
て、今日の作業と結果には満足している」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「今週は特に3レース分の情報を得なくてはならないため、ハードなテストにな
らざるを得ない。ここで経験している高温は、ドイツGPとハンガリーGPとい
う、F1カレンダーの中でも高温下でのレースとして知られる2戦へ向けて、大
きな強みとなるはずだ。タイヤの性能をテストし、摩耗について学ぶだけでなく、
細かい点で、信頼性改善に励んでいる」
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