パナソニック・トヨタ・レーシングは、3日間に渡るF1ヘレス合同テストの最終日を迎えた。前日、リカルド・ゾンタがエンジン関連のトラブルに見舞われたため、チームは“TF106B”を組み立て直す必要を強いられた。この作業は最終日の昼近くまでかかり、ヤルノ・トゥルーリは昼食後からテストを始めることとなった。一方、ラルフ・シューマッハーは通常通りにテストをスタートし、予定のテストプログラムを完了した。両ドライバーは、選手権でのポジションをより向上させるべく、今シーズン、チームにとって2回目のホームレースとなるドイツGPへと向かう。テストチームは8月の終わりにイタリア・モンツァでテストが再開されるまで、夏期休暇を楽しむこととなるだろう。
ラルフ・シューマッハー : TF106/10B
ベストラップ:1分19秒083
周回数: 95周
走行距離:420.66km
「来るレースへ向けた、タイヤプログラムと全体的なセットアップ作業を終了さ
せることに集中した。特に今回は夏期休暇を前にして最後となるテストであり、出来る限り多く走行することを望んでいた。今日は中盤、作業のために数周分時間をロスしたが、最終的には今日のテストは成功裏に終わり、次戦ドイツGPへ向け、多くの異なる可能性を得ることが出来た」
ヤルノ・トゥルーリ : TF106/09B
ベストラップ:1分19秒955
周回数: 54周
走行距離:239.112km
「残念ながら、私の今日の成果は限られたものとなってしまった。走行出来た数時間は、タイヤ選択へ向けたデータ収集のためにロングランを行った。今回のような高温下でも、タイヤがうまく性能を発揮してくれるということを確信した。今回のテストの成果は、ドイツGP・ハンガリーGPで生かすことができるだろう」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「チームにとって長く、厳しい1週間であった。初日の水曜日は非常によいス
タートを切ることが出来たが、2日目の木曜日はリカルド・ゾンタがエンジン関
連のトラブルに見舞われたため、若干の時間を失うことになった。その一方で、
オリビエ・パニスが成し遂げた結果には本当に満足している。彼が収集した全て
のデータは、今後のタイヤ選択に役立つだろう。ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリもまた、最終日の今日、やりがいのある1日を過ごした。ヤルノ・トゥルーリは作業のために作業開始が遅れることになったが、ラルフ・シューマッハーは今日一日を有効に利用するべく最善を尽くした。全体的に見て、
状況を考えれば、チームは良い仕事をしたと思う。そして、今回得られた結果は有意義なものとなるだろう」 |