レースチーム同様、テストチームも束の間の夏期休暇を終え、イタリア・モンツ
ァでのF1合同テストに参加した。8月29日(火)から3日間参加する合同テ
スト初日は、レースドライバーのヤルノ・トゥルーリと、テストドライバーのオ
リビエ・パニスが“TF106B”をテストした。サーキットでのテストは、7月末の
ヘレス以来禁止されていたが、チームのファクトリーでは、絶え間ない開発が続
けられていた。先週末のトルコGPで、チームにとって、レースは非常にチャレ
ンジングであることが分かった。そして、このモンツァ合同テストは、来週行わ
れるイタリアGPで、より多くのポイントを獲得するための準備となる。
ヤルノ・トゥルーリ : TF106/06B
ベストラップ:1分23秒424
周回数: 80周
走行距離:463.44km
「“TF106B”は好調で、モンツァに向けた空力パッケージのバランスも気に入っ
ている。今日は、来週ここモンツァで行われるイタリアGPへ向けたタイヤテスト
とブレーキング時の安定性に関する作業を行った。本当に驚いたのは、再舗装さ
れたモンツァの路面は非常に滑りやすいと予想していたのだが、非常に好感触で、
一日を通して、グリップが改善されていったことだ。一般的に、ここは確かに低
いダウンフォースのコースであり、V10エンジンの頃と比べると、V8エンジ
ンになって速度が異なることは感じられる。ストレートでの最高速度は約30km/h
遅くなっている。“TF106B”の能力は確信しており、明日もセットアップ作業を
継続する」
オリビエ・パニス : TF106/10B
ベストラップ:1分24秒038
周回数: 70周
走行距離:405.51km
「今日は非常に上手く進んだ。今回、モンツァに向けた新しい空力パッケージを
持ち込んだが、本当に素晴らしい。我々は次戦へ向け、タイヤのための多くのロ
ングランテストを計画していた。しかし、小さなメカニカルトラブルに見舞われ、
今日は1セットのソフトタイヤをテストするのみに留まった。ここモンツァで
“TF106B”が速いことを確信しており、チームがモンツァに向けてハードワーク
をしてきたことを示せたはずだけに残念であった。しかし、全体的には、チーム
はモンツァでのレースに向けて良いパッケージを見出したと思う。来週のレース
での活躍が楽しみだ」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「モンツァはアクセル全開率の高いサーキットであり、エンジンパワーと良い空
力がパフォーマンスにおいて重要な役割を果たす。そのため、我々は2台に異な
る空力とバランスに関するセットアップを施し、どのように作用するかをテスト
している。全体的に今日は成功した一日であったが、オリビエ・パニスの
“TF106B”に小さなトラブルが生じたため、若干の時間をロスした。それは、タ
イヤのテストプログラムを開始する前の数周の初期チェック直後のことであった。
ヤルノ・トゥルーリの“TF106B”は予定通りのギアボックス交換を行ったが、そ
れ以外は好調にテストを遂行した」
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