パナソニック・トヨタ・レーシングはスペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・
サーキットで行われているF1合同テストに、2007年シーズンへ向けた準備
のために3日間の予定で参加。その2日目は、気温は低いものの好天に恵まれ、
レースドライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリが2007年
シーズンへ向けたブリヂストンタイヤを試した。両ドライバーは、タイヤの特性
をつかみ、最適なセットアップを見出すためにチームと共に忙しい一日を過ごし
た。ラルフ・シューマッハーは先週、富士スピードウェイで行われたTMSF
(トヨタ・モータースポーツ・フェスティバル)でデモ走行を行ったが、ヤル
ノ・トゥルーリは10月22日の2006年シーズン最終戦ブラジルGP以来F
1カーをドライブしておらず、今日のテストは約1ヶ月ぶりの活動再開となった。
昨日に引き続き、チームは主にタイヤのテストに焦点を合わせたが、同時に、
様々なセットアップと重量配分も試すこととなった。
ラルフ・シューマッハー : TF106B/609
ベストラップ:1分17秒359
周回数: 92周
走行距離:435.16km
「休暇を十分に楽しんだが、F1カーのコックピットに戻れるのは嬉しい。今回
我々は本当の意味で、特に、タイヤという点において、来シーズンへ向けてス
タートしたことになる。新しいタイヤはこれまでのものと異なる構造を持ち、グ
リップが低い。しかし、運転はしやすく、ハンドリングも若干容易になった。や
や遅くはなっているが、今までよりも少し滑りやすく、限界も少し早くなるが、
一層面白くなるだろう。確かなことを語るにはまだ早過ぎるが、問題はないと思
う」
ヤルノ・トゥルーリ : TF106B/607
ベストラップ:1分18秒019
周回数: 72周
走行距離:340.56km
「今日は“TF106B”にいくつかの変更を行う関係で、望んでいたほど多く
の周回をこなすことは出来なかった。それでも、再びF1カーが運転出来るのは
嬉しい。今日のテストは、ほとんどタイヤに関するものであり、新しいタイヤへ
の私の第一印象は、昨年のタイヤよりもやや遅くなってはいるが、かなり安定し
ているということだ。良く機能しそうだが、我々はタイヤを最大限に活かすべく
セットアップに取り組んで行く必要がある」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「今日も新しいタイヤを学ぶ作業を継続し、そこから最大のパフォーマンスを引
き出すために有効なデータを数多く収集できた。異なるセットアップを試し、可
能な限りのトラクションを得るためにテストを行った。タイヤ以外にも、我々は
多くの測定を行い、2007年シーズンへ向け、車両の要素を洗い出す作業を行
った」
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