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Grand Prix Tests
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F1ヘレス合同テスト最終日 
2006年シーズンの全テストプログラムを終了
O.パニスが12年のF1生活にピリオド。
午後からは平手晃平が再び“TF106B”でテスト継続
 
2006年12月14日(木)(スペイン・ヘレス発)
 

パナソニック・トヨタ・レーシングは、2006年のサーキットにおける作業をF1ヘレス合同テスト最終日で 締め括った。この日は長い1年の最後のテストとなっただけでなく、オリビエ・パニスがF1との生活に別れを 告げる最後の一日という特別な日でもあった。氷上レース参加の際に風邪を患っていたにもかかわらず、 40歳になったテスト・ドライバー、オリビエ・パニスは、彼の膨大な経験を来シーズン向けブリヂストンタイヤに 活かすべく、レースドライバーのヤルノ・トゥルーリと共にテストに加わった。午前中、些細なトラブルの 修理のために若干の遅れを生じたものの、すぐに彼は最後のF1ドライブへと復帰した。残念ながら、体調が 万全でなかったために、オリビエ・パニスにとって最後のF1テストは早めに終了することとなり、午後は 平手晃平がテストを引き継いだ。火曜日にテストに参加し、短期間でのテスト復帰となった平手晃平は、 新しいタイヤでの様々なセットアップを試した。この日を持って、パナソニック・トヨタ・レーシングの2006年の テストプログラムは全て終了。チームの次の予定は、来年1月12日にドイツ・ケルンで行われるプレ・ シーズン・イベントとなっている。

ヤルノ・トゥルーリ : TF106B/09
ベストラップ:1分19秒480
周回数:92周
走行距離:407.3km

「非常に有意義なテストであった。全くトラブルにも見舞われることなく多くの周回をこなすことが出来た。 “TF106B”と新しいタイヤの良い点とそれほど良くない点について理解をより深めることが出来た。冬期 休暇期間中も、良いパッケージを見出し、これらのタイヤから最大の性能を引き出すべく、チームは、懸命に 働くことになるだろう。来シーズンの開幕までにしなければならないことは多いが、今回のヘレス、そして バルセロナテストは大きな力になってくれるはずだ。この冬期休暇期間は、得られたデータを解析し、2007年が 良いシーズンとなるように、良いセットアップを見出すべく過ごすことになるだろう」

オリビエ・パニス : TF106B/07
ベストラップ:1分20秒400 
周回数:27周
走行距離:119.5km

「私にとって、F1での最後の一日となった。それは確実にいつか訪れるものであり、避けられない決断で あった。私はF1カーをドライブする素晴らしい日々を過ごし、そしてパナソニック・トヨタ・レーシングでの生活も 楽しんで来た。チームは常に良くしてくれて、彼らとの作業は大きな喜びであった。しかし、今こそ私にとって 進路を変える機会なのだ。私にとっては最後のF1テストであったが、テスト自体は通常通りに進行し、我々は 来シーズンへ向けた新しいタイヤを学ぶための作業を行った。私は先週末に風邪を患ってしまい、体調は 万全ではなかった。今日のテストを最後まで終えられなかったことは残念だが、こういう不運も時にはあると いうことだ」

平手晃平 : TF106B/07
ベストラップ:1分20秒970  
周回数:28周
走行距離:123.9km

「再びF1カーをドライブするチャンスを得られて良かった。タイヤに関するテストを行ったが、オリビエ・パニスが セットアップした状態でテストを開始することになり、私が走行した火曜日の状況と比較し、違いを実感 出来たのは良い経験であった。その後、私に合わせたセットアップに変更して行き、感触はより良好なものと なった。今回3日間に渡ってチームと帯同することとなり、とても多くのことを学んだ。チームと共にテストに 参加出来た今回のチャンスを大変喜んでおり、また近いうちに戻って来られることを望んでいる」

パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「今日は1年最後のテストという特別な一日であった。ヤルノ・トゥルーリはとても有意義だった多くの周回を こなし、非常に素晴らしいラップタイムをマークしてくれた。彼はセッション終盤に油圧系のトラブルでストップ することになったが、ほぼ終了間際であり、我々のテストプログラムには影響はなかった。残念ながらオリビエ・ パニスについては、午前中、燃料タンク内のトラブルを修復するために若干の遅れを生じ、また、風邪による 体調不良のために、平手晃平にテストを引き継いで貰うこととなった」