パナソニック・トヨタ・レーシングは、週末の休みを終え、スペイン・ヘレス・サーキットで
F1合同テストに参加、新型“TF107”のテストを続行している。好天に恵まれたヘレス・
サーキットでの合同テスト初日は、ラルフ・シューマッハーとフランク・モンタニーが走行。
チームが“TF107”の理解をより深めるための手助けとなるべく、忙しい一日を過ごした。
チームは様々なセットアップを試し、貴重なデータを収集した。しかしながら、フランク・
モンタニーは第6コーナーでストップ。テストを1時間ほど早く切り上げざるを得なかった。
ラルフ・シューマッハーも午後はサスペンション交換によって若干時間を取られることになった。
ラルフ・シューマッハー : TF107/701
ベストラップ:1分20秒254
周回数: 55周
走行距離:243.5km
「今日はそんなに悪い一日ではなかった。いくつかの異なるセットアップを試し、どの
ように“TF107”が反応するかを見られたのは有意義であった。午前中は気温が低く、
十分なグリップが得られなかったために若干難しかった。午後は何度かサスペンション
交換を行ったので、データを見て、その効果を分析しなくてはならない。“TF107”の
感触は良く、満足している」
フランク・モンタニー : TF107/703
ベストラップ:1分20秒409
周回数: 46周
走行距離:203.6km
「今日は多くのことに取り組み、良い結果を得ると共に、進歩が見られた。午後には
早急な解決が必要な若干のトラブルに見舞われた。なぜ今日早くテストを終えなくては
ならなかったのかについて全てを分析し、答えを見出すために時間を費やすことに
なった。しかし、“TF107”は我々が変更することによく反応し、非常に満足している。
もしより多くの新しいタイヤが使えれば、もっと良いタイムが出せただろう」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「まだ“TF107”にとっては2週目のテストが始まったばかりであり、我々はセットアップ
作業と共に、様々なシステムのチェックも続けている。今日も2台の“TF107”から多くの
有意義な情報を得ることが出来た。しかし、テストでは当然予測されることだが、
一つか二つのトラブルのために時間を取られてしまった。フランク・モンタニーはトランス
ミッションのトラブルに見舞われ、コース上でストップ、赤旗中断を引き起こしてしまった。
ラルフ・シューマッハーは午後、マイナーなオイル漏れに見舞われ、エンジンを
清掃せざるを得ず、また、いくつかのサスペンション交換のためにも時間を取られた。
これらのトラブルにもかかわらず、我々は先週バレンシア・サーキットで学んだことを
基に、有意義な作業をこなすことが出来た」
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