F1ヘレス合同テストに参加しているパナソニック・トヨタ・レーシングは、テスト2日目を
迎え、新型“TF107”の更なる進歩を重ねるべく、セットアップのオプションを試すと共に、
システムのチェックと、スタートの練習も行った。昨日に引き続きテストを行ったラルフ・
シューマッハーと共に、ヤルノ・トゥルーリが参加。ヤルノ・トゥルーリにとっては、好天に
恵まれたドライコンディションのヘレス・サーキットにおける“TF107”での初めての走行となった。両ドライバーは異なるセットアップとサスペンションを試し、午前中に
多くの周回をこなした。しかし、午後は、ラルフ・シューマッハーが昼食直後にコース上で停止。赤旗中断となってしまった。一方、ヤルノ・トゥルーリは些細な修理が必要となり、スタートが遅れ、長い昼食時間を取ることとなってしまった。その後、にわか雨に 見舞われたため、2台の“TF107”は午後遅くになってコースに復帰したが、今週の テスト最終日となる明日へ向けて、チームはさらに多くの情報を収集した。
ラルフ・シューマッハー : TF107/701
ベストラップ:1分20秒604
周回数: 59周
走行距離:261.2km
「昨日の作業を継続し、異なるセットアップを試すと共に、新型“TF107”についてより多くを学んだ。午前中は様々なことを試し、どのようにバランスに影響するかを確認し、それらはより良いセットアップを理解するための助けとなるだろう。午後は修理のために
あまり周回を重ねることが出来ず、私にとってはやや厳しいものとなった。全体的に見れば確実に進歩を遂げているが、シーズン開始までにはまだやるべきことは多い」
ヤルノ・トゥルーリ : TF107/703
ベストラップ:1分20秒898
周回数: 80周
走行距離:354.2km
「今日は些細なトラブルに見舞われた難しい一日となってしまい、今日のラップタイムは
“TF107”本来の力を示しているとは言えない。しかしながら、我々は全力で作業を
行い、新型“TF107”の信頼性をチェックするために可能な限り走行することを試みた。
重大なトラブルに見舞われることなく、多くの周回をこなすことが出来、信頼性の面では
満足行く結果を得られた。明日はより良い一日になることを期待している」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「午前中はラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリの両ドライバー共に多くの周回を
こなし、十分な量のデータを得られた。今、我々は全ての情報を勉強し、セットアップに
活かそうとしている。午後は昼食休憩直後にラルフ・シューマッハーがギアシフトの
不調に見舞われ、これを修復するのに長い時間を要したため、十分な周回数をこなす
ことは出来なかった。ヤルノ・トゥルーリは更なる周回を重ね、燃料タンクの小さな修復で
若干時間を取られたものの、ロングランテストを行うことが出来た」
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