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Grand Prix Tests
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F1ヘレス合同テスト最終日 ウェット路面でのデータを収集
J.トゥルーリが改良型トランスミッションをテスト。F.モンタニーも多くの周回をこなす
 
2007年2月8日(木)(スペイン・ヘレス発)
 

パナソニック・トヨタ・レーシングは、曇り空となったスペイン・ヘレス・サーキットで3日間の F1ヘレス合同テストの最終日を迎えた。昨夜降り続いた雨によって、サーキットの 路面は濡れており、日中も降雨が続いたため、ヤルノ・トゥルーリとフランク・モンタニーは、ウェットタイヤとエクストリームウェットタイヤでの走行を強いられることとなった。刻々と 変わる路面コンディションにもかかわらずチームはウェットコンディションでのセット アップを進め、同時にシステムのチェック、特に改良されたトランスミッションを試すべくヤルノ・トゥルーリが周回を重ねた。ヤルノ・トゥルーリは、約400kmを走破し、今後 チームが新型“TF107”の能力を最大限引き出すために多くのデータを収集した。短い 週末を経て、チームは来週月曜日からスペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットで、 改良されたトランスミッションに関するテストを続行する。

ヤルノ・トゥルーリ : TF107/703
ベストラップ:1分30秒981 
周回数: 89周 
走行距離:394km

「改良されたトランスミッションで多くの周回を重ね、良い結果を得られた。今日は天候に恵まれなかったため、パフォーマンスやラップタイムに集中することは出来なかった。特に私は、改良部がどれだけの能力を持っているか学ぶために、可能な限りの周回を こなすこととなった。しかし、路面がウェットだったためにラップタイムを向上させることは出来なかったが、少なくとも今日の目標であった多くの情報を得ることは出来た」

フランク・モンタニー : TF107/701
ベストラップ:1分31秒027
周回数: 75周
走行距離:332.1km

「我々が必要とする多くの周回をこなすことが出来、興味深い一日であった。ウェット及びエクストリームウェットタイヤでのセッティングやタイヤ空気圧に関する作業を 行い、多くの情報を評価することが出来た。もし開幕戦のオーストラリアGPがウェットコンディションとなれば、我々は十分な準備が出来るだろう。天候が変わりやすかった ために良いラップタイムや本当のセットアップ比較は困難であった。今日はいくつかの 小さなトラブルには見舞われたものの、重大な問題は無く、テストで起こりうる通常の問題であった。悪くはない一日で、満足している」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー

「今日は多雨を予測していたが、不幸にもそれが的中してしまった。悪天候のために、我々はプログラムを変更し、ウェットコンディションでのセットアップ及びエクストリーム ウェットタイヤに関する更なるデータ収集を行った。今日の主な目的の一つには、改良 されたトランスミッションの走行テストがあり、ヤルノ・トゥルーリが大きなトラブルもなく多くの距離を走り切ってくれた。彼は順調な走行で、我々が今後分析すべきデータを 得ることが出来た。フランク・モンタニーは様々なウェットコンディションでセットアップを 評価し、彼もまた我々にとって非常に役立つ多くの周回をこなしてくれた」