パナソニック・トヨタ・レーシングはスペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで行われているF1合同テストの2日目を迎え、ヤルノ・トゥルーリとフランク・モンタニーが冬季テストプログラムを続行した。晴れ渡った空の下、ヤルノ・トゥルーリ、フランク・モンタニーの2名共にほぼ100周を走破し、チームは収穫の多い一日を過ごした。ヤルノ・トゥルーリは午前中のセッションで電気系のトラブルにより若干時間を取られたものの、両ドライバー共にシステム及びセットアップに関する多くの作業をこなした。ブリヂストンタイヤに関する的確な分析を終えたフランク・モンタニーは、明日の最終日もラルフ・シューマッハーと共にテストを継続する。
ヤルノ・トゥルーリ : TF107/03
ベストラップ:1分22秒227
周回数: 99周
走行距離:460.8km
「ギアボックスとエンジンのために更なる距離を重ね、セットアップ作業も開始出来、良い一日となった。午前中は電気系のトラブルのために若干走行時間を失ったが、午後は順調に進行し、幾度かのロングランもこなすことが出来た。チームはこの冬季オフシーズン中もずっとハードに作業を続けているが、これまでのところ、あまり幸運に恵まれたとは言えず、完全にノートラブルな一日は過ごせていない。ここバルセロナでは順調なパフォーマンスを示せたが、まだやるべきことはある。次週からバーレーンで2週に渡って行われるテストにおいて、我々がどのレベルにいるのか明らかになるだろう。私が本当に望んでいるのは、グリップ確保のセットアップの為に、中断することなく、一日フルに走行出来ることであり、好天を期待している」
フランク・モンタニー : TF107/01
ベストラップ:1分22秒476
周回数: 98周
走行距離:456.2km
「午前中はトラブルもなく多くの周回をこなすことが出来、良い作業が出来た。完全なタイヤ理解を試みて、懸命にセットアップに取り組んだ。前後のブレーキング、タイヤの摩耗について調べ、走行開始直後からタイヤの能力を最大に引き出すべく作業を進めた。これらのテストは上手く行き、現時点でタイヤに関しては良い感触を得ている。午後は異なるセッティングについて作業を続行し、タイヤの空気圧やサスペンションセッティングなど、異なるパラメータを試した。同様に重要だったのは、多くの周回をこなし、我々が直面するかも知れないメカニカルなトラブルについて理解することだ」
ディーター・ガス : レース&テスト・チーフ・エンジニア
「今日は多くの周回を走破し、我々にとってとても有意義な一日であった。ヤルノ・トゥルーリは午前中電気系トラブルのために若干時間を取られたが、午後の作業は上手く進んだ。彼は主にセットアップ作業と、“TF107”のシステムで走行距離を重ねることに従事した。フランク・モンタニーは午前中からロングランテストを開始し、良いデータを得られた。彼はその後もセットアップとブリヂストンタイヤに関する作業の為に、ほぼ一日中走行を重ねることが出来た。多くのチーム同様に、我々も後部の安定性に関してやや苦労しているが、全体的に見ればタイヤは安定している」
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