パナソニック・トヨタ・レーシングは、冬のヨーロッパから、暖かい中東のバーレーンへ
移動し、バーレーン・インターナショナル・サーキットでの、3日づつ2週間にわたる
テストを開始した。好天に恵まれたシーズン開幕前の最後のテストとなる初日は、
レースドライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリが参加。暖かい気候は、
チームに今年多くのレースで予測されるであろうコンディションの下でブリヂストンタイヤに
初テストの機会を与えることとなった。チームはまた評価のために“TF107”の新たな
空力パーツを持ち込んだ。ラルフ・シューマッハーがほぼ完璧に近いコンディションで
序盤の周回を重ねている間に、ヤルノ・トゥルーリはギアボックスコントロールの問題を
修復する為、長時間ガレージで待機を余儀なくされることとなった。さらに、残念ながら
ラルフ・シューマッハーも昼休み前にクラッチの修復が必要となり、午前のテストは
その時点で終了となった。しかし、両ドライバー共に午後のセッション開始と共にテストを
再開。マイナーなトラブルの修復でテストに遅れが生じたものの、チームはテスト
2日目がより充実した一日となることを期待している。
ラルフ・シューマッハー : TF107/01
ベストラップ:1分35秒265
周回数: 35周
走行距離:189.3km
「細かいトラブルによって、予定していた作業全てを終えることは出来ず、厳しい一日
だった。まだ解決すべきことはいくつかあるが、今回のバーレーンテストでは日程は、
充分残っている。誰が競争力を持っていて、どのチームがどのレベルにいるのかを
語るには、まだ早い。今日はいくつか良いテストをこなすことが出来たが、やるべき
作業は残っており、ハードな作業を続けていかなければならない」
ヤルノ・トゥルーリ : TF107/03
ベストラップ:1分32秒787
周回数: 33周
走行距離:178.5km
「残念ながら今日は良い一日ではなかった。いくつかの問題のために多くの時間を
ガレージで過ごさざるを得なかった。期待通りの走行距離をこなすことが出来ず、目標と
していた項目をやり残している。明日は進歩を遂げられるだけの周回がこなせることを
望んでいる」
ディーター・ガス : レース&テスト・チーフ・エンジニア
「バーレーンでのテスト初日は、イメージしていた通りには進まなかった。多くの問題に
直面し、プログラムのスムーズな進行が妨げられた。ラルフ・シューマッハーの
“TF107”はクラッチトラブルの後、午後のセッションを通してデファレンシャル・
コントロールの問題を調査することとなった。ヤルノ・トゥルーリはギアボックス
コントロールの問題で午前中多くの時間を費やした。全体的に、今日はあまり多くの
テストをこなすことが出来なかった。しかし、これから我々はここバーレーンで2週間
近いテストを行うことになっており、悲観はしていない」
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