パナソニック・トヨタ・レーシングは中東バーレーンのバーレーン・インターナショナル・
サーキットで行われている、F1合同テスト2日目を迎えた。予報通りこの日も朝から
好天に恵まれ、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは1レース分を超えるロング
ランと共に、タイヤ評価の作業に取り組んだ。また、ヤルノ・トゥルーリは午前中から
“TF107”の新しい空力パッケージを試し、多くの有用なデータを収集出来た。ラルフ・
シューマッハーは、午前中のセッションを本格的に開始する前に、クラッチの問題で
若干待機を余儀なくされたものの、すぐにコースへと復帰。この間、ヤルノ・トゥルーリは
一連のロングランテストを遂行した。両ドライバー共に午後もプログラムを続行し、
“TF107”でより多くの距離を走り込んだが、ラルフ・シューマッハーはマイナーな修理の
ためにセッション終了の1時間ほど前に走行を終えることとなった。明日はフランク・
モンタニーがラルフ・シューマッハーに代わりテストに参加。短い週末の休暇を経て、
来週再びバーレーンで3日間のテストへと臨む。
ヤルノ・トゥルーリ : TF107/03
ベストラップ:1分33秒155 周回数: 91周 走行距離:492.4km
「今日は多くの周回をこなすことが出来、昨日まで抱えていた問題についても好結果が
得られた。我々にとって最も重要なことは、大きなトラブルに見舞われることなく十分な
距離を走り切れたということであり、それによって“TF107”の様々な項目を確認する
機会も得られた。今日は全体的に悪い一日ではなかったが、明日はもっと多くの進歩が
成し遂げられることを望んでいる」
ラルフ・シューマッハー : TF107/01
ベストラップ:1分34秒464 周回数: 50周 走行距離:270.5km
「いくつかのトラブルに見舞われてしまったため、まだやらなくてはならないことが残って
いる。我々はテストプログラムの中でバランスの問題に取り組んだ。私にとって今日は
今回のテストで最終日となったが、非常に厳しい一日であった。来週再びバーレーンへと
戻った際には、より充実出来ることを期待している」
ディーター・ガス : レース&テスト・チーフ・エンジニア
「とても多くの距離を走破することが出来、昨日よりも良い一日であった。ヤルノ・
トゥルーリは非常に多くの周回をこなし、予定されていたプログラムを完了出来た。
何度かのロングランで1レース分を超える距離を大きなトラブルもなく走り切ることが
出来たが、その一方で、ラルフ・シューマッハーの“TF107”にはまだいくつかの問題が
生じており、明日へ向けて調査し、修正する必要がある。パフォーマンスにおいて、
今日我々はロングランに専念していたため、ラップタイムは“TF107”のポテンシャルを
正しく反映したものではない」
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