F1バーレーン合同テストは、後半2日目を迎えた。ラルフ・シューマッハー
は、昨日痛めた背中の静養から復帰。ヤルノ・トゥルーリと共に異なるセットアップを試
し、新しい空力パッケージから情報を得るべくテストを遂行した。午前中の序盤は何度かの赤
旗中断によって走行時間が制限され、また、ヤルノ・トゥルーリはギアボックストラ
ブルに伴うスピンなどもあり、テストの進行は予定通りには進まなかった。午後のセッ
ションでも、ヤルノ・トゥルーリは、スロットルコントロールとギアボックスの不調修復に時間
を費やすこととなった。一方、ラルフ・シューマッハーは1レース分を超える距離を
走行し、着実に進歩をこなすことが出来たが、セッション終了を前にクラッチ修復のために
早めにこの日のテストを終えた。ラルフ・シューマッハーは、開幕戦前の合同テスト参加
最終日となる明日もテストに参加し、ヤルノ・トゥルーリに代わって参加するフラ
ンク・モンタニーと共にプログラムを続行する。
ラルフ・シューマッハー : TF107/03
ベストラップ:1分33秒054
順位:13位
走行距離:454.6km
「今日は多くの距離を走破出来、満足している。我々はいくつかの異なるプログラ
ムを望んでいた通りにこなすことが出来た。特に、私は昨日午後テストを行えなかった
ので今日多くの周回をこなせたのは良かった。私の体調は万全で、通常のレース距離を
何の問題もなく走り切れた。明日も順調にテストを終えられることを期待している」
ヤルノ・トゥルーリ : TF107/01
ベストラップ:1分33秒384
順位:16位
走行距離:221.8km
「私にとって特に厳しい一日だった。ギアボックスとエンジンのトラブルのために
あまり走行することが出来なかった。我々はシーズン開幕までにもう一度テストを行うこ
とになっており、そこで更なる進歩を遂げられることを望んでいる。改善すべき問題は
いくつかあるが、それはテストの時点での問題であり、まだ私は自信を持ってる」
パスカル・バセロン : シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「ヤルノ・トゥルーリは、とても多くのトラブルに見舞われ、今日の彼の“TF107”に
関しては、信頼性という点では不満が残る。とはいえ、走行距離こそ短かったもの
の、彼のテストから得るものは多かった。結果的には非常に有意義で、価値あるもので
あった。ラルフ・シューマッハーは、問題なくテストを行えたが、テスト終盤にク
ラッチ不調に見舞われ、若干早めにテストを終了することとなった。しかし、全体的には
スムーズに進行し、非常に価値ある結果を得られた一日となった」
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