パナソニック・トヨタ・レーシングは、バーレーン・インターナショナル・サーキットでの
2週間に渡るテストを終了した。合同テスト参加最終日は、ラルフ・シューマッハーが、
ヤルノ・トゥルーリから“TF107”のステアリングを受け継いだフランク・モンタニーと共に
テストを続行。3月18日に開幕するオーストラリアGP前、最後となる複数チームとの
走行を行った。ラルフ・シューマッハーは昨夜、バーレーン王国のスポーツ大臣である
シィーク・ファワズ・ビン・モハメド・アル・カーリファ氏他数人の高官と夕食を共にしたが、
今朝は早くからテストへと戻った。両ドライバーは、目前に迫った開幕戦へ向け最後の
準備をすべく、異なるセットアップと異なるセットアップに集中した。ラルフ・
シューマッハーは午前中スピンを喫し、午後もギアボックスコントロールに関する
トラブルで若干時間を失ったが、フランク・モンタニーは2レース分を越える距離を走破。
様々なセットアップとディファレンシャルの設定を試し、有用な情報を得た。パナソニック・
トヨタ・レーシングは、来週、シーズン開幕前最後のテストを行うためにヘレスへと
移動する。
ラルフ・シューマッハー : TF107/03
ベストラップ:1分31秒791 周回数:82周 走行距離:443.7km
「今日はいくつかの改善が見られ、納得の行く一日であった。午前中は些細な問題で
スピンを喫してしまったが、それでも今日は多くの周回を走破出来、バーレーンテストでの
最終日にかなりの作業をこなす機会を得られ、とても上手く行った。いくつかの異なった
範囲に渡る作業を行い、重要な進歩を遂げられたと思う。まだやらなくてはならない
ことが残っているが、来週も懸命にテストを続け、開幕戦へと臨みたい」
フランク・モンタニー : TF107/01
ベストラップ:1分32秒264 周回数:120周 走行距離:649.4
「とても良い一日であった。120周もの周回をこなせたというのは良いニュースだ。
取り組むべき作業は若干あるが、それでも我々は順調に進んでいる。今日はずっと
ロングランテストに専念しており、予選を想定したテストは行わなかった。いくつかの
非常に貴重な情報を得られ、ロングランにおいては、我々はとても競争力が高いように
見える。多くのライバルと比較しても遜色ない速さを見せられたと思う。次の課題は
予選でのスピードを得ることだが、それも達成出来ることを確信している。この10日間は
メカニックとチームが素晴らしい仕事をしてくれた。それは容易ではなかったが、
誰もがハードに作業をこなし、集中を続けたのは重要なことだ」
パスカル・バセロン : シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「フランク・モンタニーは多くの周回をこなし、実りある一日であった。予定されていた
ロングランのプログラムを遂行し、その結果には満足している。ラルフ・シューマッハーは
いくつかの不運なトラブルで混乱した一日となった。彼のプログラムは見込んでいた
通りには進まず、予定されていた全ての作業をこなすことは出来なかった。しかし、
シーズン開幕までにもう1回テストが予定されており、オーストラリアGPには十分な
準備を整えて臨むべく、全力を尽くす」
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