パナソニック・トヨタ・レーシングは、2007年シーズン開幕前最後のテストをスペイン・
ヘレスで開始した。2日間に渡るテストの初日は、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・
トゥルーリが、ヘレス・サーキットでのプライベートテストをこなし、チームと共に開幕戦
オーストラリアGPへ向け“TF107”の最後の仕上げを行った。今日はオーストラリアGP用の
新たな空力パッケージを初めて導入し、その煮詰めを行った。朝は、若干の降雨に
よって路面温度が約18度と低かったが、午前中に路面は乾き、午後は路面温度も
22度へと上昇し、コンディションが回復。ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは
多くの周回をこなし、開幕戦へと貴重なデータを収集すると共に、スタート練習も行った。
シーズン開幕前テストの最終日となる明日も、同じく2名のレースドライバーがテストを
継続する。
ラルフ・シューマッハー : TF107/01
ベストラップ:1分20秒389
周回数:81周
走行距離:358.6km
「今日のテストは非常に上手く行き、多くの有意義な作業をこなすことが出来た。
開幕戦が直前に迫る中で、我々はいくつかの異なるセットアップを試し、手応えを得た。
着実に進化を遂げており、トラブルも無く多くの周回をこなすことが出来、満足している。
我々には、シーズン開幕までにあと1日テストが残っており、その機会を最大限に
活かし、開幕戦オーストラリアGPへの準備を整えるべく努力する」
ヤルノ・トゥルーリ : TF107/04
ベストラップ:1分19秒710
周回数:112周
走行距離:495.9km
「2レース分の距離を超える、非常に多くの周回を走破し、その結果に満足している。
バーレーンでのテストの後、更に走行を重ね、いくつかのセットアップを試せるのは、
良いことだ。我々は、バーレーンの後いくつかやるべき作業を残していたが、今日は
良いスタートを切ることが出来た。テスト最終日となる明日も上手く進化を継続出来る
だろう」
ディーター・ガス : レース&テスト・チーフ・エンジニア
「朝は濡れた路面のためにややスタートが遅れたが、それでも今日はとても成果の
上がる一日となった。開幕戦へ向けた最後の準備のために、まだ試すべき多くの項目を
残していたが、今日は完全な空力パッケージでの初めての走行を行った。ヤルノ・
トゥルーリはトラブルに見舞われることなくテストプログラムを完了し、オーストラリア
GPへ向けた最後の準備となるセットアップ作業をこなした。ラルフ・シューマッハーは
2回のスピンを喫し、若干時間をロスしたものの、大きな問題もなく、ヤルノ・トゥルーリ
同様にセットアップ作業を行った」 |