グランプリ > 2007グランプリ > テスト > 記事
Grand Prix Tests
tests
F1マレーシアテスト3日目 生憎の降雨にも確かな手応え
悪天候で合同テストは明日も延長決定。フランク・モンタニーがテストを引き継ぎ

2007年3月29日(木)(マレーシア・セパン発)

マレーシア・セパンでのF1合同テストの最終日となるべき日は、雨雲の下で始まった。午前中のセッション開始直前に豪雨に見舞われ、この日のテストを担当したラルフ・シューマッハーは、マレーシアの暑さがコースを乾き始める前に、エクストリームウェットタイヤで走行を開始し、その後スタンダードウェット、そしてドライタイヤへとタイヤを換えながらテストを続けた。ラルフ・シューマッハーはこれまでの2日間に行ってきたテストプログラムを継続し、暑いコンディションとなるセパン・サーキットでの“TF107”のセットアップ改善を続けた。朝の激しい雨にもかかわらず、セッションが始まって1時間半ほどでチームは“TF107”のタイヤをドライタイヤに交換し、トラブルフリーでの走行を遂行した。しかし、この日の走行が残り1時間あまりとなった時点で、再び激しい雨に見舞われ、残りの走行は諦めることとなった。この降雨によって失われた走行時間を補うべく、チームにはもう一日テストを延長する機会が得られた。明日の追加テストは、ラルフ・シューマッハーに代わり、フランク・モンタニーが引き継ぐ予定。

ラルフ・シューマッハー :  TF107/03
ベストラップ:1分36秒700
周回数:69周
走行距離:382.4km

「今朝は路面がとても濡れており、グリップが非常に低かったが、昨年経験したように、ここの高い気温は路面を非常に早く乾燥させるので、我々のテストプログラムはそれほど遅れなかった。今日は再び、ここセパンでのレースを見据えたセットアップ作業を行い、“TF107”の更なる本来のポテンシャルを見出すべくチャレンジした。今日もメカニカルな問題に見舞われることなく、非常に順調に進み、冬季テストのスタート時から見れば、確かな進化を遂げていることを示せた。残念ながら、午後の降雨により、望んでいた全てのテストを完全に終えることは出来なかったが、それは全てのチームにとって同じ条件であり、それを補うために明日、マレーシアGPへと、追加でテストを一日延長することとなった」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー

「セッション開始時は激しい雨が路面を濡らしていたが、高温のマレーシアでは、路面は非常に早く乾く。そのため少しウェットタイヤで走ったあと、昼食前にドライ路面で、予定していたプログラムを再開することが出来た。今日はラルフ・シューマッハーのために更なるセットアップ作業を行ったが、再び信頼性に関する問題に見舞われることなくテストをこなせた。朝の濡れた路面と、午後の雨によって、チームにはテストの延長が許可され、明日も我々はテストを続行することになる」