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Grand Prix Tests
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第4戦スペインGPへ向け、バルセロナ合同テストに参加
初日はR.シューマッハーがテストを行い、進歩を実感。明日はJ.トゥルーリが担当

2007年4月30日(月)(スペイン・バルセロナ発)

パナソニック・トヨタ・レーシングは、2007年F1世界選手権のヨーロッパラウンド初戦に向けた準備を継続するべく、スペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで行われているF1合同テストに参加している。“TF107”は来週に迫るスペインGPへと空力面での重要な変更と、車体に関する修正を含めた準備作業を行った。テストの行われたバルセロナは、午前中は好天に恵まれ、午後雲が空を覆うまでは、風も無くテストには完璧なコンディションであった。テスト初日は、ラルフ・シューマッハーが“TF107”のテストを担い、セットアップオプションとディファレンシャルのセッティングを試した。2007年シーズンの序盤戦、ラルフ・シューマッハーは新型となった“TF107”のフロントの挙動に苦しんでおり、“TF107”をより自分のドライビングに適したものとするために一日を費やした。サーキット内のラップタイム表示では、ラルフ・シューマッハーがテストに参加している全車のトップタイムと表示されていたが、そのタイムは、シケインをショートカットした際のもので、実際の周回タイムではトップから0.788秒差の4番手であった。チームは明日もカタルニア・サーキットでのテストを続行し、“TF107”のステアリングはヤルノ・トゥルーリが引き継ぐ。

ラルフ・シューマッハー : TF107/01
ベストラップ:1分21秒983
順位:4位
周回数:93周
走行距離:432.9km

「全体的に順調な一日で、予定していた全てをこなすことが出来た。私は直近の2戦で、路面グリップが低い状況でのフロントの挙動に問題を抱えていたが、ここではそれは改善されたように思われる。非常に多くのセットアップ変更を試した結果、私の思った通りに曲がることが出来るようになった。これは私にとって助けとなり、今日は非常に上手く行った。私の最速ラップタイムはシケインをショートカットした時のものであったが、実際のタイムもトップチームからそれほど離れておらず、良いテストとなった。もちろん今日のテストの成果がどれだけのものかは、来週のレースを待たなくてはならないが、私は結果を楽しみにしている」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー

「今週我々は、来週に迫ったスペインGPへ焦点を合わせてテストを行うが、今日は良い初日となった。ラルフ・シューマッハーはここ2戦、アンダーステア症状に苦しんでいたので、彼のためのより良いセットアップを見出す作業を行った。午前中は困難な状況であったが、一日を通して進歩を遂げ、午後には満足行くレベルとなった。また、ディファレンシャルに関するテストも行い、それも順調に進んだ。もちろん我々は次戦のために用意した新しい空力パッケージでのテストも行っている。明日はヤルノ・トゥルーリがテストを行うので、今夜は彼に合わせるための変更を行わなくてはならないが、これまでのところ作業は順調に進んでいる」