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Grand Prix Tests
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第5戦モナコGPへ向け、ポールリカール合同テストに参加
初の“スーパーソフト”タイヤを試し、
R.シューマッハーが2番手タイムをマーク


2007年5月15日(火)(フランス・ポールリカール発)

F1ヨーロッパラウンドの開幕戦となった第4戦スペインGPが終わってすぐに、F1合同 テストが南フランス・マルセイユ近郊のポールリカール・サーキットで行われている。 次戦モナコGPは、モンテカルロの公道を使用する伝統的なイベントである。そして、 今シーズンこれまで使用していないブリヂストンの“スーパーソフト”タイヤを用いる 初めてのレースとなる。ブリヂストンから全チームへと公平に供給されるタイヤのゴム質は 4種類ある。ハード、ミディアム、ソフト、そしてスーパーソフトである。それぞれの レースごとに、ブリヂストンは2種類のコンパウンドを選択して供給する。第4戦スペイン GPでは、ハードとミディアムが使用されたが、第5戦モナコGPでは、各チームは、 ソフトタイヤを“プライム”として、そして、スーパーソフトタイヤを“オプション”として 使用することになる。従って、今週のポールリカールでの合同テストの序盤は、殆どの チームがモナコGPの予選で使用する可能性の高いスーパーソフトタイヤの評価作業を 行っている。それは、モナコの狭く、フェンスに囲まれた公道コースでは追い抜きが 困難なため、何よりも予選グリッドポジションが重要になるためである。4日間予定 されている今週のテストの初日はラルフ・シューマッハーが担当し、トラブルのない 一日を過ごした。そして、新しいコンパウンドでグリップを得て、この日2番手のタイムを マークした。

ラルフ・シューマッハー : TF107/03
ベストラップ:1分06秒920
順位:2位
周回数:96周
走行距離:344.928km

「今日のテストの主な目的はモンテカルロのための詳細な作業に専念することだった。 序盤はとてもオーバーステアが強く、また、非常に強い突風にも妨げられた。この突風の おかげで、メインストレート上で2メートル以上も流されることもあった。一般の人も 時々、風の強い日に高速道路上で大型トラックを追い越すときなどに経験することが あると思うが、それが320km/hで起こるのはあまり気持ちの良いものではない。 この地域ならではのミストラルと呼ばれる強風が有名であるが、まさに今日私はそれを 経験した。時々非常に強い風に見舞われ、その時にはかろうじてメインストレートで トップギアに入れられるという状態であったが、コンディションが落ち着いている時には、 モナコGPへ向けた多くのセットアップと共に、ソフトとスーパーソフトタイヤの評価を 行い、有意義な一日となった」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー

「信頼性の問題もなくプログラムを遂行することが出来、良い一日であった。ラルフ・ シューマッハーは、今日の終盤にはより満足行くセットアップを見出すことが出来、 テストにおいて重要な良い基礎データを得ることが出来た。また、次戦モナコGPの ために、ブリヂストンのソフトタイヤとスーパーソフトタイヤでの走行を重ねた。 我々にはこなさなくてはならない多忙なスケジュールが予定されており、ラルフ・ シューマッハーは明日もテストを続行、後半の2日間はフランク・モンタニーがテストを 引き継ぐ予定となっている」