グランプリ > 2007グランプリ > テスト > 記事
Grand Prix Tests
tests
ポールリカールテスト3日目 カナダGPへ向けたテストを開始
コース設定を変更し、フランク・モンタニーが異なるセッティングでのデータを収集

2007年5月17日(木)(フランス・ポールリカール発)

ポールリカール・サーキットで行われている4日間にわたるF1合同テストに参加しているパナソニック・トヨタ・レーシングは、3日目を迎え、昨日までテストを担当していたラルフ・シューマッハーに代わりフランク・モンタニーがテストを継続した。コース設定も、第5戦モナコGPへ向けたものから、第6戦、第7戦の北米2連戦を見据えたものへと変更された。北米2連戦の初戦は6月10日(日)にカナダ・モントリオールで行われる第6戦カナダGPで、モナコGPの低速コーナーを攻略する高いダウンフォースとは、大きく異なるセットアップが要求される。カナダGPの行われるジル・ビルヌーブ・サーキットは長いストレートとシケイン、ヘアピンを持ち、ダウンフォースは低めで競いながら、ブレーキング時の安定性が要求され、また、縁石を上手く乗り越えることと、素早く向きを変えられることが重要になる。このサーキットを想定して、チームは1周5.255kmの異なるレイアウト設定を使用している。フランク・モンタニーはカナダGPへ向けたセットアップとブレーキに関する作業を行った。しかし、にわか雨による中断があり、また、終盤シケインでの問題にも見舞われた。テストの終了間際に、縁石を乗り越える際 “TF107”に軽いダメージを受け、コース上でストップ。赤旗中断となってしまった。フランク・モンタニーはポールリカール・サーキットでの合同テスト最終日となる明日もテストを担当する。

フランク・モンタニー : TF107/03
ベストラップ:1分29秒205
順位:6位
周回数:67周
走行距離:352.085km

「今日は比較的上手く行った。我々はあまり多くの距離を走行しなかったので、テストを最適化しようと試みた。しかし、それは風と気まぐれな雨のために簡単ではなかった。それでも我々はモントリオールへ向けたセットアップに取り組みながら、かなりのデータを収集し、シーズン当初からの改善を、確実に一歩一歩進化させている。今日の終了直前に、私は些細なトラブルに見舞われコーナー外側に止まってしまった。それを差し引いても、今日は全体的に良い進歩を遂げられたと思う」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー

「今日のコースレイアウトはこれまでの2日間とは全く異なるものとなった。我々はモントリオールで必要とされる、ハードブレーキングと、素早い方向転換における最良の基本バランスを見出すことに集中した。また、午後はブレーキに関する作業を行った。フランク・モンタニーが終了15分前にシケインで止まってしまうまではトラブルフリーの一日となり、この最後のトラブルも大きな痛手にはならなかった」