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Grand Prix Tests
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スパ・フランコルシャン合同テスト終了 ベルギーGPへ準備完了
最終日はJ.トゥルーリが改修されたコースでテストをこなし、着実にデータを収集
 
2007年7月12日(木)(ベルギー・スパ・フランコルシャン発)
 

パナソニック・トヨタ・レーシングは、スパ・フランコルシャン・サーキットで行われていた3日間のF1合同テストを、充実した一日で締め括った。悪天候に苦しめられた2日目に引き続き、テスト最終日もウェットコンディションでテストはスタートすることとなった。午前中、雨は降らなかったものの、空は雲が覆い、路面が完全に乾くまでには、長い時間を要した。刻々と変化していく路面状況はデータの比較を難しいものとしたが、最終日のテストを担当したヤルノ・トゥルーリは、異なるコンディションにおけるタイヤのテストをこなした。昼食後は、天候も回復し、路面もドライコンディションとなり、ヤルノ・トゥルーリは、サスペンションや空力、そしてスタートなどのテストと、第14戦ベルギーGPへ向けたセットアップ作業を含めたプログラムを完了した。今週のテストを終え、パナソニック・トヨタ・レーシングは、来週末、チームのファクトリーが位置するドイツ・ケルンから最も近いドイツ・ニュルブルクリンク・サーキットで行われる第10戦ヨーロッパGPへと向かう。

ヤルノ・トゥルーリ : TF107/03
ベストラップ:1分48秒491
順位:7位
周回数:76周
走行距離:532.3km

「スパ・フランコルシャン・サーキットは世界で最も素晴らしいサーキットであり、再びスパに戻ってこられて嬉しい。オーガナイザーはパドックの改修に注力し、その結果は上手く行ったように見える。コースも再舗装され、バスストップ・シケインなどコーナーも改良された。ピット入口及び出口が若干狭いが、全体的には、私は好ましい改良だと思う。もちろん、ここスパにおいては天候がどうなるか全く予測出来ないため、今日のように、テストは常に難しいものとなる。午前中は部分的に濡れた路面で若干の走行を行ったが、走行ラインはまもなく安定したコンディションとなった。コーナーの部分は乾いていたが、ストレートではまだ濡れているという状態で、多くの有意義な比較作業を行うのが困難だということを意味していた。午後は路面も乾き、予定されていたプログラムを遂行することが出来た。我々は1周のラップタイムを出すことに専念したわけではないが、“TF107”は好感触だった。順調な一日を過ごすことが出来、レースを戦うために再びスパへ戻ってくることを楽しみにしている」

パスカル・バセロン : 
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「スパは独特のコースであり、今週我々が行ったテストでは、9月にここで行われる第14戦ベルギーGPで着実に戦うための準備に専念した。不安定な天候に見舞われたが、これはスパの代表的なコンディションの範囲であり、レースウィーク中にもあり得る。このため、我々はこの3日間の間に遭遇した全ての天候下でデータを収集すべく非常に慎重に作業を進めた。また、サスペンションや新しい空力パーツといった、開発の広い範囲においてテストを行った。全体的に、全てが順調に進み、ヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーも快調で、速さも示してくれており、ベルギーGPへ向けて良い準備が出来たと思う」