パナソニック・トヨタ・レーシングは、南スペインのヘレス・サーキットで3日間に渡って行われたF1合同テストのプログラムを完了した。テスト初日と2日目は、信頼性の高さを示したが、ヤルノ・トゥルーリがテストを担当した最終日は、オイル漏れにより、午前中のセッションで若干走行時間を失うこととなった。テストチームは素早くエンジンを交換し、路面コンディションが最も良い時間帯に、走行再開を可能にした。午後のセッションは更に有意義なものとなり、ヤルノ・トゥルーリは通算70周を走破。セットアップやスタート、サスペンション、ブレーキ及び空力に関する作業をこなした。チームは来週末、同様の暑さが予測されているハンガロリンクでの第11戦ハンガリーGPへと臨む。
ヤルノ・トゥルーリ : TF107/01
ベストラップ:1分20秒377 順位:6位 周回数:70周 走行距離:309.6km
「今日の感想は、とにかく暑かったということだ。アスファルトがこれほどの高温になると、安定したデータを得るのは困難になる。とはいえ、今日は前向きな一日であった。ハンガリーGPはここと同じくらいか、もっと暑くなる可能性もあるが、ハンガリーGPへ向けた様々な項目で準備を行った。午前中はオイル漏れにより若干時間を失った。何も壊れたわけではなかったが、このトラブルのためにエンジン交換を余儀なくされた。そのため、午後は忙しいセッションとなったが、ハンガリーGPへ向けたスタートや空力、セットアップなどに関して有意義な作業をこなした。そして最終的には、予定されていた70周を走破出来た」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「我々の今日のスタートは、オイル漏れに見舞われたためにゆっくりとしたものとなった。そのオイル漏れは序盤から起きていたが、大きなトラブルではなかった。しかし、その後、オイル漏れが激しくなったために、エンジン交換を行った。午後のセッションは順調に進み、ヤルノ・トゥルーリは、昨日ラルフ・シューマッハーが行ったものと同様のプログラムをこなした。次戦ハンガリーGPへ向けたセットアップと空力比較を行うと共に、サスペンションとスタートに関する作業も行った。全体的に良いテストとなり、暑いコンディションの下でテストを出来たことは重要だ。今年の、テストにおける走行距離制限規定は、テストの現場で失敗している余地がないということを意味している。もしテストを誤った方向性で進めてしまえば、シーズンの終わりまでテストを行うことさえ出来ないだろう。従って、テストで走行する周回数は、慎重に計画を立てなくてはならない。しかし、今週の我々のテストは有意義なものとなり、計画通りに遂行出来た」
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