パナソニック・トヨタ・レーシングは、スペインのヘレス・サーキットで3日間に渡って行われていたF1合同テストを終了した。F1がアジアでの2連戦となる第15戦日本GPと第16戦中国GPのために東へと向かう前の、最後のテストは、フランク・モンタニーが担当した火曜日の初日を、2日目はラルフ・シューマッハー、そして、最終日はヤルノ・トゥルーリが引き継いだ。最終日も暖かく、好天に恵まれ、ヤルノ・トゥルーリは特に、空力的な面と機械的なセットアップに集中し、多くの作業をこなした。午前中はパッケージの微調整において良い進化を遂げることが出来たが、午後のセッションが始まった直後は強風に見舞われ、セットアップ作業は若干制限されることとなった。3日間のテストを終了し、チームは来週に控える日本GPの公式練習が始まるまで、今回のテストで得られたデータを分析し、“富士”でのホームレースへと準備を整える。
ヤルノ・トゥルーリ : TF107/06
ベストラップ:1分21秒521 順位:7位 周回数:77周 走行距離:340.571km
「特に大きな中断もなく、良い一日であった。我々は午前中、空力と機械的なセットアップの両方について作業をこなし、いくつかの良い解決法を見出すと共に、昼食までに生産的なテストを行うことが出来た。しかし、午後は風が強くなってしまったために、コースコンディションが一定でなくても可能な項目についてのテストに切り替えざるを得なかった。とはいえ、今回のテストにおける、結果を分析するための十分なデータを収集することが出来た。シーズン最後の3戦で更なる段階へとステップアップが果たせることを期待している」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「今日の午前中は、昨日ラルフ・シューマッハーが始めていたプログラムを、ヤルノ・トゥルーリが引き継いで、昼までに十分な進化を成し遂げ、ハンドリングとバランスに関しては満足行くレベルに達した。しかし、残念ながらその後は強風に見舞われたために、コンディションが予測不能な状態になり、有意義な比較テストを行うことは出来なかった。従って、午後の最後のテストは重点を置くテスト項目を変更した。全体的に見て、着実な3日間のテストとなり、多くのデータを収集することが出来た」
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