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Grand Prix Tests
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バルセロナ合同テスト初日 シーズン終了後初のテスト開始
J.トゥルーリとF.モンタニーが2008年に向けた様々な要素のデータを収集

2007年11月13日(火)(スペイン・バルセロナ発)

パナソニック・トヨタ・レーシングは、2007年シーズン終了後、テスト禁止期間を経て来シーズンへ向けて、スペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで行われているF1合同テストに参加している。ヤルノ・トゥルーリとサードドライバーのフランク・モンタニーがスペインの曇り空の下でテストを担当。ヤルノ・トゥルーリは発熱のために、午前11時まで待機し、その後、本格的な走行を開始した。フランク・モンタニーは全てのF1チームが2008年から使用しなくてはならないスタンダードエンジンコントロールユニット(ECU)のテストを予定していた。しかし、このECUで、実際にサーキットを走行するのは初めてであり、初期トラブルのために彼のテスト開始も遅れることとなった。フランク・モンタニーの担当クルーが、問題を解決し、テストを始められるようにハードな作業を行っている間、何度かの赤旗によってヤルノ・トゥルーリの走行は中断されることとなった。午後、フランク・モンタニーは着実な走行をこなし、スタンダードECUに関する情報を収集すると共に、2008年向けての項目もテストを行った。2008年仕様への要素を評価するというヤルノ・トゥルーリのプログラムはほぼ計画通りに進んだが、セッション終了の約1時間前にエンジントラブルに見舞われ、ヤルノ・トゥルーリはコース上に停止。彼のこの日のテストは終了となった。

ヤルノ・トゥルーリ  : TF107/03
ベストラップ:1分23秒624
順位:9位
周回数:47周
走行距離:218.785km

「発熱のために体調がやや悪かったことを別にすれば、F1カーのコクピットに戻れるのは素晴らしい。ただ、発熱のために、最高の状態でテストが再開出来たとは言い難い。しかし、我々は私に与えられた全てのプログラムをこなし、2008年向け車両の開発へ向け、トラクションコントロール無しでのテストとその他のテスト項目をこなした。全体的に見て、最後に残念なエンジントラブルに見舞われたことを除けばスムーズな一日であった。我々には、まだテストが2日間残っており、ハードに作業を続け、可能な限り多くの進歩を遂げられるよう挑戦する」

フランク・モンタニー  : TF107/06
ベストラップ:1分23秒861
順位:12位
周回数:61周
走行距離:283.995km

「午前中は確かに予想していたほど多くの走行をこなすことは出来なかった。しかし少なくとも午後は、我々のプログラムを開始することが出来、いくつか学ぶこともあった。長い休暇の後、再びF1カーをテスト出来るのは良いことであり、新しいECUを理解するための進歩を遂げられたと思っている。私の“TF107”にはいくつか2008年用の項目が装着されており、2007年仕様とは全く異なっていた。しかし、バランスは良く感じられ、今日は最後まで非常に満足行くテストとなった。明日も同様のプログラムを予定しており、更に多くのことを学びたい」

ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー

「今日は困難ではあったものの、充実した一日であった。我々は来シーズンを見据え、スタンダードECUや他の項目などを含む、いくつかの新しい要素を加えた“TF107”を持ち込んだ。ヤルノ・トゥルーリは体調があまり良くなかったようだが、午後のセッション終了前に見舞われたエンジントラブルまでは、予定されていた作業を完遂してくれた。フランク・モンタニーの“TF107”は2008年用ECUを装着しており、午前中、彼をコースに出すために若干の作業が必要だった。にもかかわらずフランク・モンタニーは午後、重要なデータを収集してくれた。我々は今日テストを中断した時点から、明日のテストを継続することになるだろう」