グランプリ > 2007グランプリ > テスト > 記事
Grand Prix Tests
tests
F1ヘレス合同テスト1日目 新体制で今季最終テスト開始
T.グロックと小林可夢偉が共に “TF107”で初めてのテスト走行を順調にこなす

2007年12月4日(火)(スペイン・ヘレス発)

パナソニック・トヨタ・レーシングは、12月4日(火)から4日間の予定で、スペインのヘレス・サーキットで行われるF1合同テストに参加している。新たなスタートへと、今回のテストには、来シーズンのレースドライバーとサードドライバーに決定した、ティモ・グロックと小林可夢偉が参加、最初のテストを行った。両ドライバー共に“TF107”のテストは初めてだが、小林可夢偉は来シーズンのために修正された車体後部を含む重要な変更を加えたボディを駆ることとなった。ティモ・グロックと小林可夢偉は、テストセッションのスタートが切られてすぐに揃ってコースインし、初期チェック走行を行った。その後まもなく、両ドライバー共にテストを開始し、初めての“TF107”を理解すると共に、最初のセットアップ変更をこなすなど、トラブル無く作業を遂行した。小林可夢偉は、昨年12月に初めてF1フルテストに参加して以来、久しぶりのF1と共に、特に有意義な一日を過ごすこととなり、この日参加した全ドライバー中最多の114周を走行した。ティモ・グロックは、2007年仕様からトラクションコントロールとエンジンブレーキの電気制御を外して走行、チームとの強力な関係を築くと共に、“TF107”への理解を深めて着実にラップタイムを向上して行った。明日もティモ・グロックと小林可夢偉がテストを続行する。

ティモ・グロック  : TF107/03
ベストラップ:1分21秒336
順位:13位
周回数:69周
走行距離:305.532km

小林可夢偉 : TF107/06
ベストラップ:1分22秒196
順位:19位
周回数:114周
走行距離:504.792km

「再びF1カーのコックピットに戻ることが出来素晴らしい気分だ。来年の1月までは、私は正式にはサードドライバーではないが、既に自分の役目をスタートし、今日は“TF107”について多くを学ぶことが出来たと感じている。今日は初めから“TF107”とヘレス・サーキットに馴染むことを心掛け、多くの周回をこなすことが出来、意義深かった。午後は更なるセットアップと開発中のパーツについての理解を深める作業をこなし、良い進歩を遂げることが出来たと思う。チームと共にテストを行うことを楽しんでおり、来シーズン正式にサードドライバーとしてのスタートを切る前の、素晴らしい経験となっている。明日のテストが待ちきれない」

パスカル・バセロン : 
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「今日、2人の新たなドライバーと共に行うテストは、とても興味深い経験であった。ティモ・グロックを迎えられたことを非常に喜んでおり、彼の第一印象は頼もしいものだった。今日ティモ・グロックは“TF107”を理解し、セットアップにおける改良を行うための作業に集中した。予想していた通り、彼は良い仕事をこなし、我々に有意義で、着実なフィードバックをもたらしてくれた。ティモ・グロックはトラクションコントロールなどのドライバー支援機能無しでの走行となったが、彼は今季トラクションコントロールの無いGP2シリーズを戦って来て、それが当然だったということもあり、特に問題は無かった。小林可夢偉は、昨年冬季のテストに参加していたことで、既にチームとの作業経験はあったが、彼は若いドライバーであり、F1での経験もそれほど多く無いことから、再びF1カーとチームに順応する必要があった。彼はミス無く、素晴らしい仕事をこなし、新しい電気系システムと車体後部のセットアップについてデータを収集してくれた。また、印象的な多くの周回をこなし、順応性の高さを示してくれた」